チップメーカーのAdvanced Micro Devices(AMD)は米国時間7月21日、2009年第2四半期の純損失が3億3000万ドルだったと報告する一方、2009年下半期については控え目な見通しを示した。
3億3000万ドル(1株あたり49セント)という純損失の金額は、前年同期の12億ドル(1株あたり1.97ドル)に比べれば改善されている。ただし、アナリストらは損失額を1株あたり47セントと予測していた。
売り上げは11億8000万ドルで、2009年第1四半期からは横ばいだが、前年同期比では13%減少した。
AMDの売上予測(スピンオフした製造業務を除外する)では、2009年第3四半期にわずかに増加するとされているが、Intelが7月14日に明らかにした見通しより弱気なものとなった。
AMDのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)Dirk Meyer氏は声明の中で、重要な意味を持つ収益指標に言及し、「粗利益は失望させられるものだった」と述べた。2009年第1四半期の粗利益は43%だったが、2009年第2四半期には37%となった。
だがMeyer氏は、こう付け加えた。「2009年後半に計画している新たなプラットフォーム、マイクロプロセッサ、グラフィックスの投入により、当社は、2009年における利益の向上と財務目標の達成に向けて良い位置につけるだろう」
今回の決算の背景として、2009年第2四半期における世界のPC出荷台数が前年同期比で5.2%落ち込んだことがあると、市場調査会社iSuppliは推測している。2009年第2四半期のPC出荷台数は6650万台で、前年同期の7020万台から減少した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ