NECは7月23日、メール、プロキシ、ウェブフィルタリングなどの用途に特化したアプライアンスサーバ「Express5800/InterSec」シリーズに新たに8製品を追加し、販売を開始すると発表した。機能および性能強化により、従来の中堅中小規模だけでなく、大規模環境向けにも製品を提供していきたい考えだ。
今回発表された新製品は、ハードウェア性能を大幅に強化した。同社によれば、メールサーバ「Express5800/MW500g」では従来の2倍にあたる2000ユーザーでの運用が可能だとしている。また、プロキシおよびウェブフィルタリングサーバの「Express5800/CS300g」では、従来の1.5倍の600ユーザーを、「Express5800/CS500g」では従来の1.2倍の1200ユーザーに対応する。
ソフトウェアの機能としては、運用管理性を向上させた。初期設定と管理機能を一体化させたほか、ネットワーク経由でも設定を可能にした。同社によれば従来、初期設定に15分かかっていた時間が10分以内に短縮するとしている。また、InterSecの統合管理ツールの機能も強化している。
また、メールサーバの「Express5800/MW300g」では、ウェブメールオプションのライセンス体系を変更。従来のユーザーアカウント数による販売から、同時接続数(同時ログインユーザー数)分のライセンス購入で利用可能にすることで、導入時のコスト削減に寄与したい考えだ。
Express5800/InterSecはNECがクラウドコンピューティング時代を見据えて提供している製品ラインで、企業内データセンターでのサーバ統合や、インターネットデータセンター向けに「DataCenterLine」として提供している。