みなさんこんにちは! マイ・カウンセラーの田代です。物事を冷静に考えれば、不安や悩みの解決方法が見えてきます。前回は、人が不安に感じる気持ち、つまり「不安感」についてお話ししました。不安感は、「不可抗力の不確定要素に対しておびえている自分の感情」だと説明しましたが、行動しても結果が出ないと、人は自分の行動を信用できなくなり、不安になってきます。今回は、結果が出るまでの課程とその間の不安ついて考えてみましょう。
結果はいつ出るのか
以前、ダイエットを成功させるコツについて話しましたが、「体重が減る」というダイエットの効果は、始めてすぐに出るものではなく、毎日出るわけでもありません。私も経験しましたが、低カロリーな食事を続けたからといって、その日から毎日200gずつ体重が減少するわけではないのです。また、運動を同時にすると筋肉量も増えるため、より体重の減少が実感しにくくなります。
では、効果はどうやって現れるのか?
意を決して低カロリー食などでダイエット生活を続けていくと、ある日ガクンと体重が減ってきます。人それぞれではありますが、私の場合、2〜3週間後だったでしょうか。ある日、前日に比べて1kgほど体重が減り、その後も少しずつ減っていきました。そしてある時、またガクンと減る。そうやって体重が減少していったのです。
最初はなかなか体重が減らないので不安になります。そこで「この程度のダイエットをやっても効果がないんだ」とダイエットを止めてしまいます。やっている方法が間違っていると自分で勝手に決めつけてギブアップする。それでは意味がありませんよね。しかし、だからといって、急激な減量を求めて絶食に走っても、健康的なダイエットにはならないわけですから、それも意味がありません。
実は、同じことが語学学習でも起こります。毎日単語を覚えても、リスニングをしていても、いっこうに成果が上がらないと感じたことはありませんか? しかし、何も変わらないと思っていても、毎日勉強を続けると、ある日突然テレビから流れた英語が理解できるようになったという話も多いのです。
結果が出るまで信じ続けよう
つまり、結果を信じて毎日コツコツと続けることが大事なんです。学習もダイエットも、結果は階段状に現れてきます。何も変わらない日々が続いて、しばらくするとダンと成果が出る。そういうものだと考えた方がいいでしょう。努力の成果はステップ状に現れるのです。山登りと同じ。一生懸命、足下を見て登っていても、どれだけ登ったかは気付きません。しかし、ある時ふと後ろを振り返ると絶景が広がっている。気付かないうちに着実に確実に一歩ずつ前進していたのですね。