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ネットブックへの回答は「超薄型コンピュータ」とバルマーCEO

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子

2009-08-03 06:54

 Microsoftの最高経営責任者(CEO)、Steve Ballmer氏は誤解されていると感じている。

 Ballmer氏は米国時間7月30日に開催したアナリスト向けの年次会議「Financial Analyst Meeting(FAM)」で、集まった金融アナリストに対し、前日の29日に発表したMicrosoftとYahooの提携が両社にとってwin-winであることを説明するのに多くの時間を費やした(それでも、Yahooの株安は食い止められなかった。Yahooは最大の資産である検索事業を売却したと多くが感じたからだ)。

 Ballmer氏がFAMでフォーカスした話題は、Yahoo提携話だけではない。アナリストに自分の見解を留意してもらうことを望みながら、他の分野についても話をした--ネットブックだ。

 「あなた方(金融アナリスト)の多くが、MicrosoftはWindows事業で問題を抱えていないのに、多くの問題を抱えていると思っているようだ」とBallmer氏。「われわれは確固としたものを構築したと思っている。そして、この市場における収益がどのようなものか、どの程度成功しているのか、またこの市場でMicrosoftが強くなればどのようになるのか、収益がどうなるのかを理解していただきたいと思う」と続けた。

 他のMicrosoftの幹部とは異なり、Ballmer氏は「ネットブック」という言葉を用いることを恐れていない。実際、FAMでBallmer氏は、ネットブックはMID(Mobile Internet Devices)と同義語だと述べた。

 Ballmer氏は、ネットブックがMicrosoftのWindowsクライアント収益ベースを侵食しているという考えに対して異議を唱える。そして、部下から複雑だといわれた(私も同じ意見だ)というスライドを見せながら、ネットブックがWindowsの利益を奪っていないことを示そうとした。

 これが、Ballmer氏が見せたスライドのうち、あまり複雑ではない方だ。


 これが、出席者の多くを困惑させたスライドだ。


 Ballmer氏はアナリストに向かって、「超薄型」PC--もしくは、ハイエンドのネットブック--という新しい種類が今年登場すると述べた。ネットブックの軽量さに、通常のPCのパワーと性能を組み合わせたものだという。

 「顧客と話をしていると、「ネットブックは好きだが、大きな画面のものがあるとよいが」とよく耳にする」とBallmer氏は述べた。

 Ballmer氏によると、今年登場するという新しい超薄型PCはおそらく「Windows 7」を搭載、価格はネットブックのように299ドル、399ドルというわけにはいかないだろうという。だが、ネットブックのポータブル性に、まだ具体的にはわからないが株主、アナリスト、Microsoftが満足するような高い価格が組み合わさる(現在のネットブック価格に慣れている顧客がどのぐらい満足するのかは、後ほどわかるだろう)という。

 「われわれのライセンスからネットブックとは何かがおわかりだと思う。われわれのライセンスは、超小型画面を持ち--必然的にキーボードも小さいことになり、ある程度のプロセッサを搭載し……、と定義している」とBallmer氏。しかし、「軽量パフォーマンスという長所を活用しながら、Microsoft、Intel、HP(Hewlett-Packard)、Dellなど多くの企業がこれまで以上の収益を得られるようにしたい。そうすれば、現在の推移トレンドを引き続き発展させることができる」。

 Windows PCの敵はネットブックだけではない。Ballmer氏は、Googleの「Android」「Chrome OS」など新しいOSも敵となる、と語った。そして、これらのライバルを「シンクライアント」にすぎないと片付けた(Chrome OSがどのようなものなのか、まだわからないが、としながら。だが、まだ誰もChrome OSの実態を知らないのだ)。

 あったとしても限定的な処理能力をローカルに持つPCを指しながら、「シンクライアントを信じる人はいない」とBallmer氏はアナリストに語る。

 「われわれのライバルには、シンクライアントを信じるという企業もある。彼らが意味しているのはブラウザOSを信じているということであり、GoogleやFirefoxがそういっているし、今後他も出てくるだろう」とBallmer氏。「だが、そこになにか魔法の技術や革命的なものがあるわけではない」。

 Ballmer氏は1時間半のスピーチで、これまで聞いたことがないメッセージを出した。Microsoftはご存知の通り、ハイボリューム・ローコストプラットフォームを構築することでのしあがった企業だ。だが30日、Ballmer氏は「ハイボリューム・ハイバリュー」について語った(WindowsとLinuxを比較するときに、この言葉を口にした)。

 ネットブックが関心を集める中で、PCにこれまで以上の額を投資し、今年登場する新世代のWindowsにアップグレードするようMicrosoftがユーザーをどのように導くのか、興味深いところだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

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