サッポロビール、セキュリティ投資の最適化と運用負荷の軽減を実現 - (page 3)

大川淳

2009-08-05 18:06

導入でトラブル無し、製品以外のサービスにも価値を見出す

 Threat Management Solutionの採用に踏み切ったサッポロビールは、導入の過程で特に要員を追加することもなく、社内体制にも変更を必要としなかったという。内部統制、情報保護ガイドラインを考慮しながら、それまでのセキュリティへの取り組みは継続し、運用の内部プロセスを見直すといった対応を重ね、4カ月で導入を完了させた。本格稼動は2008年12月からだ。

 布施川氏は「クライアントマシンにエージェントをインストールすることになったわけだが、他のアプリケーションへの影響もなく、システムは安定して稼動した」と話す。

 導入後、トレンドマイクロからのレポートは、日次、月次でメールにより送付された。また、四半期ごとに状況を概括した「エグゼクティブサマリーレポート」が提出され、トレンドマイクロ側の主管とミーティングが行われるようになった。

 「レポートは読みやすく、次の施策を打てるような記述もあり、参考になった。ミーティングでは、四半期ごとの特徴のほか、検知によりわかったこととして、差し迫った危険ではなかったにしても、その段階で実行すべき策などを協議した」という。

 布施川氏は導入後、ほぼ半年を経過したThreat Management Solutionを、次のように評している。

 「我々から見て、セキュアな環境を実現するためには有効なソリューションであり、運用負荷の軽減や担当者の責任負担を低減化しようと考えている企業にとって、価値のあるものだといえる」

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]