ラック、「カード番号保有チェックサービス」を発表:不正利用の防止を図る

新澤公介(編集部)

2009-08-10 16:58

 ラックは8月10日、「カード番号保有チェックサービス」を発表した。PC内にクレジットカード番号が保存されていないかどうかを診断するサービスで、銀行や証券会社、保険会社を主な対象として、同日よりサービスを提供する。

 カード番号保有チェックサービスは、金融機関などのクレジットカード情報を扱う従業員のPCに、16桁のカード番号が不用意に保存されていないかをスキャンするサービス。サイバーリスク総合研究所が開発した調査ツールを用いてPC内をスキャンする。

 本サービスの大きな特徴は、既に削除されたファイルも調査可能な点にある。同社では従業員が削除したデータや、開発時のテストデータなども検知可能だとしている。そのほか、外付けドライブやUSBメモリなどのリムーバブルメディアを調査の対象に加えることも可能だ。

 サービスの流れは、ヒアリングを通じて調査対象となる部署とPCの台帳を作成する。その後、調査ツールを各PCにインストールして実行、調査結果を得る。その結果をもとに、ラックの専門エンジニアが各PCにおけるカード情報の有無を判定し、今後の対策方法をアドバイスする。

 ラックでは、1社あたり300万円から400万円での提供を想定している。今後1年で40社への販売を目指す。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    標準化されたOS「Linux」で実現するIT環境の効率化、検討すべき9つの事項とは

  2. クラウドコンピューティング

    CentOS Linuxアップデート終了の衝撃、最も有力な移行先として注目されるRHELの今

  3. クラウドコンピューティング

    調査結果が示す「Kubernetes」セキュリティの現状、自社の対策強化を実現するには?

  4. OS

    Windows 11移行の不安を“マンガ”でわかりやすく解消!情シスと現場の疑問に応える実践ガイド

  5. 運用管理

    AWSに移行することのメリットと複雑さ--監視ソリューションの導入から活用までを徹底解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]