インテルとマイクロン、高密度フラッシュメモリ技術を開発--1セル当たり3ビット

文:Brooke Crothers(CNET News) 翻訳校正:緒方亮、高森郁哉 2009年08月12日 11時08分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 IntelとMicron Technologyは米国時間8月11日、フラッシュメモリカードやUSBメモリドライブ向けに高データ密度のフラッシュメモリ技術を開発したと発表した。

 これに関して、Intelは8月10日、同社の新しい34ナノメートル(nm)製造プロセスによるソリッドステートドライブ(SSD)「X25-M」のファームウェアを修正したと発表した。X25-Mには、今回の新技術と類似したフラッシュメモリ技術が使われている。問題のバグはBIOSドライブパスワードを設定した場合に影響があった。

 フラッシュメモリチップの製造で提携しているIntelとMicronは8月11日、34nmの技術をベースに、1セル当たり3ビットの容量を持つNANDフラッシュメモリ技術を開発したことを明らかにした。Micronによると、これは標準的な1セル当たり2ビットを上回るデータ密度を可能にし、USBフラッシュドライブの大容量化を実現するという。

 MicronのNANDマーケティング責任者Kevin Kilbuck氏によると、1セル当たりのビット数を増やすことにより、データ密度は高まる一方、標準的な技術を使ったフラッシュメモリより信頼性が低下するという。このため、1セル当たり3ビットのチップは、当面フラッシュメモリドライブに限定される。フラッシュドライブは、ノートPCやサーバのメインストレージとして使用されるSSDほど、データ保存の信頼性を要件としていない。

 半導体リサーチ会社であるObjective AnalysisのJim Handy氏は、8月11日に公開したこの技術の研究ノートの中で、「すべての市場向けのチップではない」と記している。「両社は、書き込みの多いSSD環境に適したチップとして位置づけることに自信を持つまで、生量産で経験を積む必要があると説明した」とHandy氏は述べた。同氏は、たとえばデジタルカメラ用にフラッシュドライブを購入する消費者と比較した場合、SSDのユーザーはデータ記録の頻度がはるかに高いという事実を引き合いに出した。

 ただし同氏は、IntelとMicronによるチップが2010年までに「サムスン、HynixとNumonyxなど、同市場の他のメーカーにとって思わぬ障害となり」、収益性でライバルを上回る可能性があると予想している、と付け加えた。

 Micronは現在、このチップのサンプル出荷を行っており、2009年第4四半期に量産に入る予定だ。

 SanDiskと東芝は2009年2月、1セル当たり4ビットの技術を開発したと発表している。両社は、業界で最高密度のフラッシュメモリ技術だと述べていた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]