コクヨS&Tとウイングアーク テクノロジーズ(ウイングアーク)は8月24日、SaaS分野のサービス展開で協業したと発表した。第1弾として同日から、コクヨの情報トレーサビリティサービス「@Tovas(あっととばす)」と、ウイングアークの帳票出力支援サービス「帳票SaaS」を連携させた帳票作成配信サービス「伝票@Tovas」の提供を開始している。
伝票@Tovasは、見積から注文、請求、納期応答などの一連の業務での帳票の作成、ファクスやデータでの配信までを自動化するサービス。帳票作成から配信の各システムをSaaS型で提供することで、業務の自動化や効率化、コスト削減を図れるのが主な特徴という。
ユーザー企業は、統合基幹業務システム(ERP)から出力したデータを伝票@Tovasにアップロードすると、帳票がバッチ処理で生成され、自動で指定された相手先にファクスかSSLで配信される。機器購入や運用負担が不要になるため、自社で同様のシステムを構築、運用する場合に比べて約20分の1程度の初期費用で利用できるという。
両社によると、帳票を郵送からファクス送信に切り替えることで年間200万円のコスト削減が見込めるという。また、データの送受信情報をリアルタイムで記録、管理できるため、内部統制や日本版SOX法に対応した法令順守(コンプライアンス)強化を図れるとしている。
価格は、初期費用が約25万円で月額8万円から。ただし、ファクス送信の場合1枚あたり月額25円から必要になる。両社では2009年度中に50社への販売を目指す。