2009年第2四半期のネットブック出荷台数が世界全体で3800万台を超え、ノートPC市場全体の22.2%を占めたことが、米国時間8月31日に発表された調査会社DisplaySearchのレポート「Quarterly Notebook PC Shipment and Forecast Report」で明らかになった。
ネットブック、つまりミニノートPCに対する需要は、前年四半期と比べて40%増と跳ね上がっている。同じ期間にノートPCの出荷台数が22%の伸びであったことを考えると、これは大幅な上昇だ。
かつてネットブックの先駆的企業であったASUSTeK Computerは、他のメーカーに売り上げを奪われていると、このレポートは述べている。今や、Acer、Hewlett-Packard(HP)、Dell、Lenovo、東芝が自社製品を抱えてネットブック市場に乗り込んでいる状況だ。
ラテンアメリカや中国では、ネットブックの価格の安さがノートPC市場におけるネットブックのシェア拡大に貢献しているとDisplaySearchは分析している。これらの地域にはPCを初めて購入する人たちが大勢いるが、彼らはたくさんの付加機能のあるノートPCを避け、シンプルだが低価格のネットブックを支持している。
ネットブックのメーカーは、消費者を呼び寄せるためにネットブックの購入代金を肩代わりしている通信事業者にも感謝すべきかもしれない。多くの西欧諸国では、2年契約のデータ通信プランに加入することを条件に、通信事業者がネットブックの代金を100%援助していると、DisplaySearchは報告している。また、ケーブルテレビ事業者もこの動きに加わり、自社が提供するケーブルテレビ、インターネット、電話などのサービスに加入した人たちに対して、ネットブックを大幅な割引価格で提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ