一方、米Brocade Communications SystemsのCEO、Michael Klayko氏は、今回の提携が同社の成長戦略において重要な役割を果たしていると話す。Klayko氏はその理由として「日本は世界でもトップクラスの経済規模を持つ国で、総IT支出も年間約1100億ドルだ。市場規模は大きいが、そこで成功するためには、まず世界で最も性能や品質に対して厳しい基準を持つ日本のユーザーのニーズに応えなくてはならない。ネットワンシステムズと提携することで、日本の厳しいユーザーのニーズにも応えられる」としている。
また、ブロケード コミュニケーションズ システムズ 代表取締役社長の青葉雅和氏は、「Brocadeは、SANからLANまでの包括的なネットワークソリューション群をそろえており、SAN市場のシェアがワールドワイドで71.9%(The Dell'Oro Group 2009年度第2四半期の調査より)、日本国内で83.4%(IDC Japan 2009年8月発表のSANスイッチ市場シェアより)と非常に高い。一方のネットワンシステムズは、国内最大の独立系ネットワークインテグレーターとして20年以上の経験とノウハウを持っている」として、今回の提携が両社の強みを生かしたものだと説明する。
Brocadeでは、今回の提携関係を加速するための体制を日本と米国の両方で組織化する。営業からマーケティング、技術面までをサポートし、品質改善プロセスを共有するとしている。
なお、両社はすでに顧客企業に対し、Brocade製品の導入を加速する販売促進プログラムの実施を予定しており、10月1日よりネットワンシステムズと同社パートナーを通じて展開する予定だ。