ブラザー、小型化と低価格化を実現した企業/個人向けプリンタ新製品を投入

大河原克行

2009-09-03 14:32

 ブラザー販売は9月3日、ビジネス向けプリンタ/複合機の新製品として、「ジャスティオ」シリーズ6機種を発表した。

 カラープリンタおよび複合機では、新エンジンの搭載により、コンパクト性を実現したのが特徴で、SOHOや店舗、企業のワークグループ、スモールオフィスでの利用に最適化したとする。

 A4カラープリンタのHL-3040CN(市場想定価格4万5000円前後)は高さがわずか25cm、A4カラー複合機のMFC-9120CN(同9万円前後)、DCP-9010CN(同8万円前後)の高さは40.1cmとし、この分野において、国内最薄を実現している。

 これに加えて、自動両面プリンタ機能を追加し、1分間に20枚の印字が可能なA4カラー複合機MFC-9450CDN(同11万円前後)や、A4モノクロ複合機としてコンパクト性を追求したMFC-8380DN(5万円前後)、無線LAN機能を搭載したMFC-8890DW(同8万円前後)も投入した。

片山俊介氏 ブラザー販売、代表取締役社長の片山俊介氏

 ブラザー販売、代表取締役社長の片山俊介氏は、「設備投資が抑制されるなか、当社が打ち出す、省スペース、コンパクト、低価格といった点が受け入れられている。市場を絞り込み、ブラザーユニークな製品を投入していることが要因。特に、昨年発売したA3複合機は建築業界、不動産業界での需要が旺盛。モバイルプリンタやラベルプリンタでも、その場で納品書や領収書を打ち出したり、賞味期限ラベルを打ち出したりといった用途で利用されている。インクジェットプリンタ全体ではビジネス向けが好調なこともあり、前年比25%増。モノクロおよびレーザー複合機でも前年並みの実績となっている」としたほか、「従業員数10人以下のSOHOは、全国591万事業所の8割を占める。様々な環境で使用されており、ニーズがある。まだ市場を拡大できる」と述べた。

 また、同社取締役マーケティング推進部長の三島勉氏は、「個人のデスク脇、店舗のカウンターといった場所にも設置できるようになり、新たな利用シーンを創出できる。モノクロ複合機では現在50%のシェアを60%に、カラー複合機では50%のシェア獲得を目指す」などとした。

三島勉氏 ブラザー販売、取締役マーケティング推進部長の三島勉氏

 ソフトウェア面では「ドライバ設定ロック機能」がユニークだ。印刷部数設定、レイアウト設計、用紙サイズ設計、すかし設定などにロックをかけ、各設定を固定化することにより印刷設定を一元管理できる。オフィスでのプリンタ利用における、セキュリティ強化やコストセーブを狙ったものだ。

 また、HL-3040CNおよびMFC-9120CN/DCP-9010CNでは、手差しとカセットの2Way給紙、正面および背面の2Way排紙に対応しており、封筒などの厚手の用紙も反りにくいストレートな排紙が可能となっている。加えて、仮にカラートナーが切れても、モノクロでの印字が可能な「クロだけ印刷」機能を搭載した。

 11月上旬から発売するカラーモデル4機種合計で年間1万8000台、10月上旬から発売するモノクロモデル2機種で年間1万2000台の出荷を目指す。なお、今回の新製品投入により、ジャスティオシリーズのラインアップは全25機種となる。

ジャスティオ ビジネスプリンタ/複合機の「ジャスティオ」シリーズには、省スペースが売りの6機種を投入

家庭向けではネットワーク機能搭載モデルを拡充

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