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特集まとめ:高まるCISOの重要性

部下に「使えねー」と言われない上司になる方法--「ファーストレベルマネージャー」の役割を理解する - (page 3)

梅田正隆(ロビンソン)

2009-09-10 18:09

 企業の最も重要な資源は「人」であり、今や多くの経営者が人的資源管理を重要な経営課題であると考えるようになった。その人的資源管理の観点からも、ファーストレベルマネージャーの役割は極めて重要であることを、ここで確認しておこう。人的資源管理については人事部門の仕事と捉えている人が少なくないが、実際にはファーストレベルマネージャーの仕事でもあるからだ。

 D. Quinn Millsは、人的資源管理において、次のような人的資源に関する4つの分野について方針が決定されると記述している。

D. Quinn Millsによる「人的資源に関する4つの分野」 D. Quinn Millsによる「人的資源に関する4つの分野」

 このような4分野の方針に基づいて、企業の人事制度は設計されるが、この人事制度を活用して、チームを管理し、チームの目標を達成させるのがファーストレベルマネージャーの任務となる。そのためには、良い人材を選抜し、チームに定着させ、育成し、評価してさらに意欲を高めることが求められる。

 先に、戦略の実行に関して、「経営管理の最下層で、効果的かつ効率的な遂行に責任を持つのがファーストレベルマネージャーである」と述べた。

 戦略遂行の成否を握るのは、実際に実行する人である。戦略の遂行に必要となるスキルとは何なのか。そのスキルを持つ人はいるのか。必要な人数は確保できるのか。これらは、戦略を立案する際に事前に知っておく必要がある。こうしたことは人事部門だけですべて把握できるものではなく、現場の最前線に立つファーストレベルマネージャーの知識や見聞の助けがどうしても必要になる。従ってファーストレベルマネージャーは、人的資源管理にも深く関与していると言えるのである。

 特に外部環境の変化に対して、戦略も迅速に変化させていきたい状況においては、人的資源を戦略的に考えていくことが求められている。長期的にも事業計画と人的資源計画をマッチさていく必要がある。以上のようなことから、ファーストレベルマネージャーは自らが果たす役割の重要性を自覚し、戦略的な思考でチームを運営し、チームメンバーのスキルを把握し、育成していくことの重要性を理解することが大切なのである。

 さて、今回はファーストレベルマネージャーの役割について見てきた。次回は、組織における個人の力、「コンピテンシー」について考えてみたいと思う。

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