Windows VistaおよびServer 2008にDoS攻撃を受ける脆弱性

吉澤亨史

2009-09-15 17:44

 独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月11日、Windows VistaおよびServer 2008にDoS攻撃を受ける脆弱性が存在すると公表した。15日時点で対策方法は公開されていない。

 Windows VistaおよびWindows Server 2008には、Server Message Block version 2(SMBv2)メッセージの解析に起因する脆弱性が存在する。Negotiate Protocol Requestのヘッダーを適切に解析していないことが原因でDoS攻撃を受ける可能性がある。この問題が悪用されると、遠隔地の攻撃者から細工されたリクエストを送信されてシステム上で任意のコードを実行されたり、システムをクラッシュされたりする恐れがある。

 この脆弱性に対し、現時点でベンダーであるマイクロソフトから対策方法は公開されていない。マイクロソフトによれば現在調査中といい、この脆弱性を悪用する攻撃は確認しておらず、ユーザーが影響を受けたという報告も受けていないとのこと。対応策として、TCP 139およびTCP 445ポートへのアクセスを制限すること、あるいはSMBv2を無効にすることで、脆弱性の影響を軽減できる。

追記:2009年9月18日23時50分

 マイクロソフトは9月18日、SMBv2に起因する脆弱性に対応する更新プログラムを開発中であることを明らかにした。「マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ」に詳細が記載されている

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  5. セキュリティ

    いまさら聞けないPPAPの問題点、「脱PPAP」を実現する3つの手法と注目の"第4のアプローチ"とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]