日本HP、SolarisのProLiantサーバ向け提供開始--関連ソリューションをワンストップで - (page 2)

大河原克行

2009-09-15 17:59

ProLiantビギナー向けSolarisサーバ導入サービスも提供

 具体的には、「一定期間のサブスクリプション」と「ソフトウェアテクニカルサポート利用権」をセットにしてSolarisを販売。HP ProLiantサーバ用OSとしてSolarisをHPから購入することで、サンによるオンラインでの年間契約サービスである「Sunsolve Online」が利用でき、バイナリやパッチのダウンロードが可能になるほか、標準時間あるいは24時間年中無休でのソフトウェアテクニカルサポートの選択が可能となっている。価格は13万6080円/年から。

 そのほか、導入支援やProLiantの管理環境を利用できるようにする「Solarisスタートアップサービス」を開始する。Solarisの新規導入時に必要となる一連の導入作業を提供することで、ユーザーは迅速にSolarisを稼働させことができる。

 また、「HP ProLiant Solarisサーバ導入サービス」として、スタートアップサービスに加え、iLO、SMH、ACUなどProLiant特有部分のオリエンテーションを一括で行い、初めてProLiantを利用するユーザーにも導入できるように支援する。

 Solarisスタートアップサービスの価格は9万4500円、HP ProLiant Solarisサーバ導入サービスの価格は30万2400円。

 加えて、「オープンソース・エキスパート・サービス」「Java Webシステムのパフォーマンスチューニングサービス」「Javaパフォーマンス分析サービス」「x86 Solaris開発支援サービス」「アプリケーション・サーバ開発支援」などの各種サービスを提供するという。

津村伸武氏 日本HP、テクノロジーサービス統括本部長執行役員の津村伸武氏

 日本HP、テクノロジーサービス統括本部長執行役員の津村伸武氏は、「これまでにもProLiant上で、Solarisを稼働させるという案件はあったが、今回のサービス開始により、ハードウェアとOSの切り分けを不要にし、全ベンダーのなかで唯一、一次対応および二次対応を自社内で提供できることになる。ProLiantが持つ高機能性や高い運用性を活用することで、Solarisユーザーの要求、要望に対応でき、Solarisの運用環境の生産性向上に寄与できると確信している」などとした。

 なお、松本氏は、同社第3四半期(5〜7月)のサーバおよびストレージ事業の業績についても言及。「サーバ・ストレージ全体の売上高は37億ドル(約3700億円)で、前年同期比23%減、インダストリースタンダードサーバの売上高は対前年比21%減だが、そうしたなかで、HPは、販売台数シェアを伸ばしている。G6サーバへの移行が加速度的に進んでおり、これが寄与している。また例年は第2四半期の売上高の方が高いが、それを第3四半期が上回ったこと、営業利益率が2桁台に回復したことで市場全体が落ち着きを取り戻しており、市場環境は、やや回復の方向に向かっているのではないか」との考えを示した。

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