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多方面での活用が期待される「GIS」の開発支援ミドルウェアで先行狙うアイエニウェア - (page 2)

大川淳

2009-09-18 18:30

プリンスホテルによる導入事例

 「Maplet」によるGISは、プリンスホテルが導入し「不動産事業管理システム」の構築に利用している事例があるという。このシステムは、SI事業者のインフォロジーが開発に当たったもの。

 プリンスホテルは、全国にホテル、ゴルフ場などを設け、国内最大級のホテル・レジャー事業を展開しており、保有する不動産は膨大な数に上る。プリンスホテルは、西武グループに属しているが、事業再編に伴って資産整理が必要になり、その情報管理や統合化を行うために不動産情報のIT化が急務となった。

 「不動産事業管理システム」は、不動産のデータベースと地図情報の融合を図るシステムで、台帳に記されている物件情報と、その地図上の位置情報とをマッチングさせることができる。Microsoft OfficeのExcelに似たインターフェースを採用し、一筆、一棟ごとの土地建物の変動状況を捕捉する。

佐藤宗宏氏 プリンスホテル、不動産事業部部長の佐藤宗宏氏

 「紙」による管理では煩雑になる図面情報は、インフォロジーが開発した「Cabit!」と呼ばれるファイリングシステムで一元的に管理している。台帳から地図を呼び出すことと、地図から台帳の情報を呼び出すことの双方が可能だ。

 プリンスホテル、不動産事業部部長の佐藤宗宏氏は、Mapletを利用したシステムを導入した理由について、「図面を探し、帳票と照合する作業には、大変な労力がかかっていたため、ITによる効率化を考え、検討を始めたが、日常の業務に適合したものでなければならないという条件があり、システムとしては良くできていても、使いづらいものでは、導入できなかった。その点、Mapletを用いたシステムは、実務に近い使用感があった」と話す。

 アイエニウェア・ソリューションズの近藤氏は「今後『Maplet』は、APIの開発生産性をさらに高くし、導入する企業側の要求に合わせたパッケージのようなソリューションを提供していきたい。また、モバイル端末を用いたシステムへの対応などを考えている」としており、この分野での先行を狙っている。

不動産事業管理システム 「Maplet」を利用した「不動産事業管理システム」。台帳の情報と地図情報を容易にリンクさせることが可能。

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