インテル、テレビ向けシステムオンチップ「CE4100」を発表

文:Brooke Crothers(Special to CNET News) 翻訳校正:湯本牧子、福岡洋一

2009-09-25 10:52

 サンフランシスコ発--米国時間9月24日にIntel Developer Forum(IDF)で発表されたテレビ向けシステムオンチップ「Intel Atom Processor CE4100」は、Intel製チップの新世代を切り拓くものだ。

 CE4100は、1つのシリコンに多数の機能を盛り込むという点で、スマートフォンやネットブックに使用される将来のIntel製チップと設計の目標を共有している。IntelのシニアバイスプレジデントでDigital Home Groupゼネラルマネージャーを務めるEric Kim氏は、24日に行われた基調講演で、CE4100が目指しているのは、デジタルテレビやDVDプレーヤー、高機能のセットトップボックスに、インターネットのコンテンツやサービスをもたらすことだと述べた。

 統合化がCE4100の強みだ。同チップは「Atom」プロセッサに加え、グラフィックプロセッサ、ディスプレイプロセッサ、MPEG4形式の動画デコード用チップ、ネットワーキング技術、USBやSerial ATA(SATA)などPCに使われる一般的なコネクタ用のチップを統合する。Intelによれば、CE4100は1080pの動画ストリームを2本同時にデコードできるという。

 Intelは、インターネットに流れていくコンテンツの大きな波をとらえようとしている。Cisco SystemsのService Provider Video Technology Groupで動画製品戦略担当バイスプレジデントを務めるMalachy Moynihan氏は、Kim氏による基調講演の中でプレゼンテーションを行い、Ciscoは今や5000万台のセットトップボックスを提供していると述べるとともに、コンテンツがさらにリッチなマルチメディアへと移行するにつれて、高解像度の動画や3Dグラフィックス、高性能プロセッサの重要性が高まっていると付け加えた。

 この基調講演にはAdobe Systemsも登場した。AdobeのPlatform Business Unitバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるDavid Wadhwani氏によると、「Adobe Flash Player 10」はIntelの新チップCE4100上で動作し、「さまざまなFlashベースのコンテンツを初めてテレビ上で扱えるようになる」という。

 Intelはまた、視聴者が自分の興味に合う番組を探し出せるようにするため、CBSと連携して新たなテレビ用ウィジェットのプラットフォームに取り組んでいる、とCBS Marketing GroupのプレジデントであるGeorge Schweitzer氏は述べた。(編集部注:CNET Newsは、CBSの事業部門であるCBS Interactiveによって運営されている)

 CE4100チップは現在、顧客向けにサンプル提供されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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