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SAS、ビックリするほど低い日本企業の収益率にメス--SAS Profitability Managementを発表

藤本京子(編集部)

2009-09-30 18:35

 SAS Institute Japanは9月30日、収益性を分析するソリューション「SAS Profitability Management」を発表した。これは、SASの経営管理・管理会計ソリューションのひとつで、従来の会計ベースの分析だけでなく、実際のトランザクションに基づいて収益や費用を分析するものだ。

宮田氏 SAS Institute Japan 執行役員 ビジネス開発本部長 兼 プロフェッショナルサービス本部長の宮田靖氏

 SAS Institute Japan 執行役員 ビジネス開発本部長 兼 プロフェッショナルサービス本部長の宮田靖氏は、「顧客の嗜好が激しく変動し、消費低迷が長引く厳しい経済情勢下で、収益性を改善したいと考える企業が増えている」と話す。同氏は、「例えばポイントカードで顧客の囲い込みを狙う小売業でも、せっかくポイントカードで顧客の購買履歴を把握しているにも関わらずデータを活用しきれていない企業が多い。また、通信事業者はユーザー数が頭打ちになる中、ARPU(加入者1人あたりの月間売上高)の改善が課題だ」と指摘、「顧客セグメントや商品群といったグループごとの収益性のみならず、顧客1人ひとりや個別の商品ごとに収益性を管理し、その情報を基に戦略を立案、競争優位を確立しなくてはならない」と述べる。

 SAS Profitability Managementは、費用や収益が発生した時点でそのトランザクションをとらえることができ、トランザクションデータを個々の顧客や製品といった最小粒度で収益に関連づけ、損益計算書を作成する。また、ユーザーが定義したルールにより、収益や費用を構成する詳細項目のビヘイビア(振る舞い)とトランザクションデータを自動で関連づけ、収益性情報を高速に計算する。

 さらにSAS Profitability Managementは、ウェブインターフェースを通じ、顧客グループや製品グループ、組織別、またはその組み合わせなど、さまざまな切り口で収益性情報を分析、集約する。また、収益性情報をBIプラットフォームで一元管理することで、全社で共通した収益性情報にアクセスできるようになる。こうした分析により、収益性の高い顧客や商品を特定し、そこに経営資源を効果的に投入するための意思決定を支援する。

 宮田氏は、日経225対象企業と欧米の大企業を対象とした日経FQの調査から「欧米では年間で約8%にまで達することもある収益率が、日本では最大でも4%弱。特に金融危機が起きた2008年は、欧米企業の収益率も大きく落ち込み5%程度となったが、日本ではより大きく低下し1%にも満たなかった」と述べ、「海外企業と比較して日本の収益率はショッキングなほどに低い」と警告する。「日本企業の収益性を向上させるためには収益性管理が必要」と同氏は主張し、Profitability Managementが収益性向上に貢献するためのソリューションだとしている。

 同ソリューションは、海外ではすでにCisco Systemsや台北富邦銀行など20社で導入されている。日本では8月末から販売を開始しており、「流通業や金融業で興味を示している企業がある」と、SAS Institute Japan ビジネス開発本部 PMビジネス開発部長の森秀之氏。価格は最小構成が約2000万円からで、「今後1年間で2億円前後の売上げを目指したい」(森氏)としている。

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