シマンテック、評価ベースのセキュリティ技術「Quorum」の詳細を公表

吉澤亨史

2009-10-02 17:24

 シマンテックは10月1日、同社のセキュリティ対策ソフト「ノートン インターネット セキュリティ 2010」と「ノートン アンチウイルス 2010」に搭載されたレピュテーション(評価)ベースのセキュリティ技術「Quorum」の詳細を発表した。

 Quorumレピュテーションベースのセキュリティ技術では、数千万の「Norton Community Watch」のメンバーから匿名で寄せられたデータ、ソフトウェア発売元から提供されたデータ、大企業向けのデータ収集プログラムに匿名で協力した企業ユーザーのデータなど、複数のソースから入手したデータが活用されている。

 データは常にレピュテーションエンジンにインポート、または供給されており、ファイル自体をスキャンすることなくソフトウェアファイルごとにセキュリティレピュテーションの評価が設定される。Quorumはファイルの普及度、作成日時などの属性を使用して、正確なレピュテーションスコアを算出する。この評価は、大規模なクラウドベースのシマンテックのサーバを通じ、すべてのシマンテック製品のユーザーに提供される。

 従来のウイルス対策ソフトは、ユーザーのコンピュータから遮断すべきマルウェアのブラックリストである“ウイルスシグネチャ”を利用していた。シマンテックは10年前、毎日平均5つの新しいウイルスシグネチャを公表していたが、現在はひとつのシグネチャで多数の種類のマルウェアを検出できるにもかかわらず、セキュリティベンダーは毎日数千以上のシグネチャを定期的に公表している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  2. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]