Absolute Softwareは警察や捜査機関出身者からなる「盗難回収チーム」を設けているという。キーロガーやスクリーンキャプチャー、レジストリやファイルのスキャニングなどのツールを用い、PCの所在、どのように使われているかの分析、位置情報、状況の情報を取得し、各地の警察などに提出して連携しながら回収作業にあたる。
Computraceは基本的にSaaS形式で提供されるが、「今後はリセラーやSI事業者などを介してサービスを供給していく」(同社カントリーセールスマネージャーの田北幸治氏)予定だ。
利用料金は未定だが、1台当たり月額数百円程度になる見込み。Absolute Softwareでは、このサービスを受けているパソコンは現在、全世界で400万台に達したとしている。
Computraceの対応OSは、Windows 2000、XP、Vista、7と、Windows Server 2003、2008、そしてMac OS X v10.3以降。
Absolute Softwareのグローバル・コーポレート デベロップメント担当バイスプレジデントのWilliam Pound氏は、「コンピュータのモバイル化がいっそう進展しているなか、我々はSaaSを通じてPCの可視性を確保、追跡してデータを保護するソリューションを提供している。もし、PCを紛失したり盗まれたとしても、データを保護することが可能だ。今回、日本法人設立に際して、日本の警備会社などとも提携していきたい」と話し、国内市場での事業拡大に意欲を示している。
Absolute Softwareは1993年の設立で、2005年からファームウェア組み込みによるセキュリティサービスを開始している。本社はカナダのバンクーバーにあり、米国、英国にも拠点を置いている。