ソニックウォールは10月7日、米SonicWALL CEOのMatt Medeiros氏の来日に伴い、事業説明会を開催した。ソニックウォールは2000年に日本市場に進出し、セキュリティアプライアンスの日本での累計出荷台数が6万台に達したばかりだ。
Medeiros氏によると、米国では売上げの40%が大企業の顧客によるものだという。日本の顧客は中小企業が中心で、販売代理店も中小企業を中心にソリューションを提供する企業が名を連ねていたが、Medeiros氏は「今後日本でもエンタープライズ向け事業を強化する」と述べた。
そのため同社では、新しい正規販売代理店としてマクニカネットワークスとの契約を締結した。「マクニカネットワークスは従業員数1000人以上のエンタープライズ市場にフォーカスしている。既存の代理店は従業員数1000人以下の企業を中心に顧客を抱えており、それぞれの強みを生かした販売ができる」とMedeiros氏。
同時にソニックウォールでは、日本法人でエンタープライズ市場を担当する人員も雇用し、「前回来日した2月の時点と比べ、日本での従業員数は30%増員した。今後も増員を予定している」とMedeiros氏は述べている。
SonicWALLでは売上げの21%を研究開発に費やしており、「パケットインスペクション技術においても、他社はパケットのサイズによって検査するかどうかを決めているが、われわれはトラフィックのパケットを100%検査している」とMedeiros氏。今後も研究開発には同様に投資を続けるとしており、「日本市場に向けた開発も進めたい」としている。