企業がクラウドに求める5つのこと
日本ユニシスによれば、企業がクラウドに求めているのは次の5つの項目だ。
- より高速な回線を用いる
- 自社のネットワーク環境のままクラウドを利用できる
- システムをできるだけ円滑に移行したい
- 多用途のストレージを用意してほしい
- CPUを使用したときだけ課金してほしい
日本ユニシス ICTサービス本部 副本部長の庭山宣幸氏は、「これらのニーズに応えることができるのが今回のサービスだ」と話す。
日本ユニシスは2008年10月から、事業者から不特定多数のユーザーへサービスを供給する「パブリック型クラウドサービス」に着手。今回は「エンタープライズクラウド型サービス」を本格化させたわけだが、今後は「ユーザー側にデータセンターを意識させないようなICTサービス」(庭山氏)を開発していく意向だ。
日本ユニシス 常務執行役員 ICTサービス部門長 角泰志氏は、「現在クラウドの分野では、Amazon、Googleが代表的(なベンダー)になっているが、これらとは異なるエンタープライズ向けクラウドでさらに成長していきたい」と述べ、「日本最大のクラウド事業者を目指す」と意気込む。
2012年3月期にはアウトソーシングまでを含めたクラウド事業で700億円の売上げを目標とする。