日本IBMは10月21日、企業向けコラボレーション機能をパブリッククラウド上で提供する「IBM LotusLive」の新サービス群を発表した。
LotusLiveファミリーについては、既にウェブメールサービス「IBM LotusLive iNotes」が発表されているが、本日発表されたのは、ソーシャルネットワーキング機能とオンラインミーティング機能を提供する「IBM LotusLive Engage V1.0」、およびEngageに含まれる機能を個別に提供する「IBM LotusLive Connections V1.0」「IBM LotusLive Meeting V8.2」「IBM LotusLive Events V8.2」 だ。
LotusLive Engage V1.0では、プロフィール管理、コンタクト先管理、プロジェクト管理、タスク管理、ファイル共有、アンケート調査集計機能といったコラボレーション用のソーシャルツールと、ウェブ会議、ビデオ会議といったオンライン会議の機能を合わせて提供する。いずれの機能も、専用のクライアントではなく、ウェブブラウザからアクセスして利用する。
LotusLive Engageについて、日本IBMではユーザー1人当たり月額換算500円程度から利用できるとしている。企業ユーザーは、LotusLive Engageを利用することにより、インフラ整備への初期投資や専任の担当者なしに、コラボレーションのためのツールを迅速に利用開始できるといったクラウドのメリットを受けられる。ビジネス利用を想定しており、きめ細かいアクセス制御、LotusLive内の各サービス間の連携、Salesforce.com、LinkedIn、Skypeなどの外部サービスとの連携などが可能だ。
エンドユーザーは、自分でグループを作成してアクセス権を設定できるほか、ゲストユーザーを招待しての共同作業も可能なため、社内の一時的なプロジェクトでの利用や、社外パートナーとのコラボレーションを円滑に実現できるという。
LotusLive Engageの持つ機能のうち、ソーシャルツールだけを利用したいユーザー向けにはLotusLive Connections、ウェブ会議機能だけを利用したいユーザーにはLotusLive Meetingが個別に提供される。また、1000名までの大規模オンライン会議を行いたいユーザー向けには、Meetingの機能を強化した「LotusLive Events V8.2」も提供される。
価格は、IBM LotusLive Engage V1.0(15名用、オンライン会議室1部屋+ファイル投稿者1名分)が7万9000円/年から。IBM LotusLive Connections V1.0(ファイル配信者1名あたり、ゲストユーザー無制限)が、1万6800円/年から。IBM LotusLive Meeting V8.2(15名用オンライン会議室1部屋)が、6万7000円から。IBM LotusLive Events V8.2が13万5600円/年から。価格はいずれも税別。
日本IBMでは、オンプレミス向けにLotus Notes/Dominoをはじめとするパッケージ製品を提供。これに、SaaSとしてのLotusLiveファミリーを組み合わせることにより、利用形態の多様化が進む企業ユーザーのコラボレーションシステムに対するニーズに応えていきたいとしている。