フィックスターズは10月28日、HPC(High Performance Computing)、デスクトップ、組み込みアプリケーション開発者向けに、並列コンピューティングフレームワーク「OpenCL」ベースのソフトウェア開発を支援する「OpenCLソフトウェアサービス」の提供を開始した。
近年、CPUのマルチコア化や異種プロセッサの混在環境の増加など、並列コンピューティングをとりまく状況は大きく変化している。一方で、並列システムの能力を最大限に引き出すアプリケーションの開発には、従来とは異なるノウハウが必要とされ、難度が高いともされてきた。
OpenCLは、マルチコアCPU、GPU、Cell/B.E.、DSPなど、異なるプロセッサによって構成されるシステムを対象とした並列コンピューティングのフレームワークだ。インテル、AMD、NVIDIA、アップル、IBM、モトローラなど、主要な半導体メーカーやハードウェアベンダーが参加しており、効率的でポータビリティの高いソフトウェアを実現するためのオープンな技術として注目されているという。
フィックスターズが提供するのOpenCLソフトウェアサービスでは、既存のソースコードをOpenCL向けに移植し、高いポータビリティを保ちながら、ハードウェアの性能を生かせるよう最適化する「オプティマイゼーションサービス」をはじめ、開発前のプロファイリング、開発後の実製品への組み込み作業支援、技術トランスファーなど、OpenCLソフトウェア開発のために必要な様々な支援を行うとしている。価格は個別見積もり。