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クラウドの力を身にまとい帰ってきた「C&C」でNECが目指すもの

大河原克行

2009-11-02 10:57

 NECは、今後の成長戦略の柱として、「C&Cクラウド戦略」を打ち出している。

 NEC代表取締役執行役員社長の矢野薫氏は、「ITの進化と、ネットワークの進化により実現されるC&Cクラウドは、NECの強みが最も生かせる分野である」と語る。企業内のシステム統合などに対応する「エンタープライズクラウド」、次世代ネットワークサービスを実現する「キャリアクラウド」、公益基盤サービスを支える「ソーシャルクラウド」の3つの市場が具体的な対象領域。これらの市場に対して、クラウドサービス事業とクラウド環境構築事業の2つの観点から事業を推進する。

 コアコンピタンスとなるのは、「IT/NW(ネットワーク)共通プラットフォーム」「ミッションクリティカル&リアルタイム」「ユビキタステクノロジー」「グリーンテクノロジー」の4つの技術だ。

 矢野氏は、「IT市場においてはオンプレミス型アウトソーシングが進展、キャリアネットワークにおいてはネットワークの時間貸しといった動きがあり、双方の市場特性が似てきた。また、汎用サーバの守備範囲の拡大とコアネットワーク機器のソフト機能化により、双方のプラットフォームが類似化している。これをとらえて、他社に先駆けたIT/NW共通プラットフォームの整備に着手する一方、NECは、NTTドコモ向けをはじめ、90年代からオープンアーキテクチャでのミッションクリティカルシステム稼働を実現してきた実績により、99.9999%稼働保証のクラウド環境においても、イニシアチブを取りうるポジションにある」とする。

 また、「RFIDマルチリーダを世界で初めて製品化し、ID処理基盤サービスのBitGateをサービスメニューに加えるなど、クラウド環境で必要とされるユビキタステクノロジで先行し、環境性能の高い技術により、“Green of IT”や“Green by IT”の観点からC&Cクラウド戦略を加速する」(矢野氏)などとしている。

C&Cクラウド戦略 「C&Cクラウド戦略」における4つのコンピタンスと3つのターゲット市場(NEC、2009年度第2四半期累計期間決算概要説明資料より抜粋)

 NEC自らも自社基幹システムの再構築にあたり、グループ内の販売、経理、資材調達に関するシステムを、データセンターに統合。同時に、それらに関する基盤システムを構築し、50社以上のグループ各社にクラウド指向のサービスを提供する。2010年1月からは、経理システムにおいて、旧システムとの並行サービスを開始する予定で、これらのノウハウも、C&Cクラウドの実現に向けて活用されることになる。

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