シマンテック、SMB向けバックアップ製品を発表--パートナー戦略も強化 - (page 2)

藤本京子(編集部)

2009-11-04 19:40

 河部本氏は、「富士通の提供するPCサーバ『PRIMERGY』はグローバルでのシェアが4%。このシェアを2ケタ台にまで伸ばすことができればサーバシェアのベスト3に入れるだろう。すでに大企業ではPRIMERGYが幅広く導入されており、今後の課題はSMBだと感じている。これはシマンテックが強化していく市場とも一致しているため、今後より深く協業し、双方がWin-Win関係になるようにしたい」と述べた。

中小企業もデータ保護対策を

 シマンテックが同時に発表したBackup Exec System Recovery 2010は、社員規模が100人以下または売上げ規模が50億円以下、サーバの台数が1〜4台程度で専任のIT管理者が不在のSMBをターゲットとした製品だ。

 Backup Exec System Recovery 2010は、新たに「Microsoft Windows 7」や「Microsoft Exchange 2010」、「Microsoft Windows Server 2008 R2」などの最新OSをサポートしたほか、「VMware vSphere 4.0」、「Microsoft Hyper-V Server 2008 R2」、「Citrix XenServer 5.x」などの仮想環境もサポートする。また、12月にはLinux版の販売も開始する予定だ。

 Backup Exec System Recovery 2010では、新たな管理環境「Backup Exec System Recovery Management Solution」も無償で提供される。例えば、チャネルパートナーが顧客企業のバックアップ環境にVPN接続し、リモート制御やバックアップ業務、ポリシー設定、パッケージインストールおよびアップグレードなどができるようになる。

 新バージョンでは、価格の値下げも実施している。それぞれのエディションの価格は以下の通りだ。

  • Backup Exec System Recovery Server Edition: 1サーバあたり15万3800円
  • Backup Exec System Recovery Basic Edition: 1サーバあたり9万7200円
  • Backup Exec System Recovery Windows Small Business Server Edition: 9万7200円
  • Backup Exec System Recovery Desktop Edition: 1デスクトップあたり1万2200円

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