河部本氏は、「富士通の提供するPCサーバ『PRIMERGY』はグローバルでのシェアが4%。このシェアを2ケタ台にまで伸ばすことができればサーバシェアのベスト3に入れるだろう。すでに大企業ではPRIMERGYが幅広く導入されており、今後の課題はSMBだと感じている。これはシマンテックが強化していく市場とも一致しているため、今後より深く協業し、双方がWin-Win関係になるようにしたい」と述べた。
中小企業もデータ保護対策を
シマンテックが同時に発表したBackup Exec System Recovery 2010は、社員規模が100人以下または売上げ規模が50億円以下、サーバの台数が1〜4台程度で専任のIT管理者が不在のSMBをターゲットとした製品だ。
Backup Exec System Recovery 2010は、新たに「Microsoft Windows 7」や「Microsoft Exchange 2010」、「Microsoft Windows Server 2008 R2」などの最新OSをサポートしたほか、「VMware vSphere 4.0」、「Microsoft Hyper-V Server 2008 R2」、「Citrix XenServer 5.x」などの仮想環境もサポートする。また、12月にはLinux版の販売も開始する予定だ。
Backup Exec System Recovery 2010では、新たな管理環境「Backup Exec System Recovery Management Solution」も無償で提供される。例えば、チャネルパートナーが顧客企業のバックアップ環境にVPN接続し、リモート制御やバックアップ業務、ポリシー設定、パッケージインストールおよびアップグレードなどができるようになる。
新バージョンでは、価格の値下げも実施している。それぞれのエディションの価格は以下の通りだ。
- Backup Exec System Recovery Server Edition: 1サーバあたり15万3800円
- Backup Exec System Recovery Basic Edition: 1サーバあたり9万7200円
- Backup Exec System Recovery Windows Small Business Server Edition: 9万7200円
- Backup Exec System Recovery Desktop Edition: 1デスクトップあたり1万2200円