「大幅な性能向上で“改善”ではなく“革新”が可能になる」
「クラウド時代に向けてデータベースの新たな価値の発見」をテーマに講演したのは、日本オラクル常務執行役員システム事業統括本部長の三澤智光氏だ。
冒頭、三澤氏は、NTTコムウェアや三菱東京UFJ銀行など4社のベータプログラム参加ユーザー、NTTデータ、野村総合研究所など15社のベータプログラム参加パートナーが参加し、東京青山の同社本社内に開設した「Oracle GRID Center」において、開発中の製品を活用した共同ベータ検証を実施していることなどを紹介した。次世代グリッドテクノロジー、データ処理性能の高速化、コスト効果が高い災害対策サイト構築など、新機能の評価だけでなく、パートナーのシステム提案に有効な検証を実施しているとした。
また、日本においては、Windows環境で利用されるRDBMSとして、Oracle Databaseがナンバーワンのシェアであることを示し、「日本においては、大規模データベースとしての提案だけでなく、Windows上のRDBMSとしての提案にも力を注ぐ」と語った。
Oracle Exadata V2については、「すべてのデータベース環境をカバーできるのがOracle Exadata V2。2倍、5倍、10倍の性能向上を図れることから、システムを“改善”ではなく“革新”できる。企業においては、共通基盤の構築、統合データの利用、劇的なパフォーマンス、圧倒的なコスト削減という観点から、革新的なテクノロジーが求められており、Oracle Exadata V2はこれを解決できるものである」としたほか、「Oracle Exadata V2は、インダストリに特化した最新の統合データウェアハウスを、短期間に構築可能なソリューションである」とも述べた。
新たなサービスサポートとして紹介された「My Oracle Support」は、「必要な情報が一覧できるダッシュボードを備え、顧客のシステムにあわせた情報を提供すると同時に、顧客がパーソナライズできる次世代サービスサポート。プロアクティブな問題回避と、より迅速な問題解決が可能となり、サービスレベルを革新的に向上できる」とした。
My Oracle Supportと「Oracle Enterprise Manager」との組み合わせによって、ヘルスチェック機能、パッチ・アドバイス機能、サービス・リクエストの自動エントリ、適合パッチの組み合わせの検証、マージパッチ組み合わせの自動化などが提供されるという。
「このサービスは、すべてのオラクル製品に対応できるもの。ぜひ競合他社のサービスと比べてほしい。他にはないサービスであり、自信を持って提供できるオラクルのサービスサポートの形である」とした。