日本オラクルは11月18日、ビジネスプロセスの設計、モデリング、シミュレート、最適化を行う統合製品群の最新版「Oracle Business Process Analysis(BPA) Suite 11g」の提供を開始すると発表した。
Oracle BPA Suiteは、BPMN、EPC、Value Chain Diagramsといった業界標準の記法に基づいたビジネスプロセスのモデリング、シミュレート、分析、レポート機能を提供する製品群。「Oracle SOA Suite」のコンポーネントである「Oracle BPEL Process Manager」との双方向連携により、ビジネスユーザーとIT部門との間でウェブを利用したビジネスプロセスに関する情報の共有、共同作業を促進する「Process Publisher」機能などを備える。
同製品群はは、IDSシェアーのBPMツール「IDS Scheer ARIS Design Platform」をベースとしており、最新版では特に「ARIS Server」および「ARIS Repository」との統合を行っている。これにより、Oracle BPA Suiteと「ARIS IT Architect」「ARIS Balanced Scorecard」などのARIS製品との間で、プロセスや関連情報をシームレスに共有することが可能となっている。
また、「Oracle SOA 11g」プラットフォームとの双方向連携により、ビジネスユーザーとIT担当者がメタデータを共有しながら迅速に作業を進めることが可能。そのほか、サービス検知に基づいたプロセスの構築を可能にするUDDIおよびWSILレポジトリとの統合、新たなレポートエディタによるレポート生成の簡素化、プロセスのバージョン管理および変更管理機能の搭載といった機能強化が行われている。
日本オラクルでは、Oracle BPA Suite 11gにより、プロセス設計から一般的なプロセスモデルまでを1つの統合された設計、開発環境によって提供でき、ビジネスユーザーおよびITユーザーは、それぞれに各要件にあった最適なツールを利用して、共同作業を進められるとしている。