グーグル、 Teracentの買収を発表--ディスプレイ広告事業を強化へ

文:Don Reisinger(Special to CNET News) 翻訳校正:湯木進悟

2009-11-24 08:31

 Googleは米国時間11月23日、オンライン広告の最適化技術を提供するTeracentの買収で合意に至ったと、公式ブログへの投稿で発表した。買収手続きの完了時期は複数の要因に影響されるものの、今四半期中に完了する見込みであるという。

 ブログ投稿によると、Googleは「ウェブにおけるディスプレイ広告の向上を支援する新機能や製品を急ピッチでリリースしてきた」という。Teracentの有する技術を精査した結果、ディスプレイ広告で目指している同社の目的に「見事に」フィットするとの結論に達したと、Googleはブログに記している。

 Teracentは、Googleの広告事業に新しいものをもたらすことになる。Teracentの技術により、広告を見る人の場所、話す言語、閲覧しているコンテンツの種類、過去に特定のユニットが記録したパフォーマンスなどに応じて、画像、製品、メッセージ、色彩による広告ユニットの最適化が実現する。このすべてが、広告環境のアルゴリズム解析に応じて、リアルタイムに提供されるのである。

 Googleはブログ投稿で、「同技術によって、広告主はディスプレイ広告キャンペーンでより良い結果が得られるようになる。また、最終的にはパブリッシャーが広告スペースからの売り上げを増加させ、より良い広告や広告モデルにサポートされたウェブコンテンツがウェブユーザーに対しても提供されるようになる」と述べている。

 Teracentは、今四半期末までにGoogleの広告事業に統合されることになるだろう。Teracentの買収額に関しては、両社ともに公表していない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  4. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

  5. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]