日本オラクルは11月25日、SaaS(Software as a Service)形式でサービスを提供する独立系ソフトウェアベンダー(ISV: Independent Software Vendor)に対し、特定のオラクル製品についてのライセンスおよびサポートを月額単位で提供する新たな商用ライセンスモデル「Oracle SaaS for ISVs」を発表した。提供開始は12月1日。
同ライセンスの利用条件は、Oracle PartnerNetworkに加盟しており、自社製アプリケーションでSaaSビジネスを行っているISV。同ライセンスを適用するアプリケーションについては、事前の申請が必要になる。Oracle SaaS for ISVsが適用された場合、その製品については、利用CPUライセンスの月額使用量に応じた後払い方式でライセンス料が発生する。月単位での解約や、利用CPU数の増減も可能となっている。
1カ月あたりのライセンス価格は、サポート費用を含めて国内定価の3.5%となる。例えば、「Oracle Database Standard Edition One」を1CPUで使用した場合、国内定価である66万1920円の3.5%である「2万3167円」が、1カ月分の価格となる。
日本オラクルでは、SaaSビジネスを展開するISVが新たなライセンスを利用することで、初期投資の軽減ができ、新規参入が容易になるほか、月単位でのCPUライセンスの増減によって、システム資源の有効活用やキャッシュフローの適正化が可能になるとしている。
なお、2009年11月現在で、同ライセンスの適用が可能な製品は以下のとおり。
- Oracle Database Standard Edition One
- Oracle Database Standard Edition
- Oracle Database Enterprise Edition
- Oracle Real Application Clusters
- Oracle Partitioning
- Oracle Active Data Guard
- Oracle Diagnostics Pack
- Oracle Tuning Pack
- Oracle Change Management Pack
- Oracle Configuration Management Pack for Oracle Database
- Oracle WebLogic Server Standard Edition
- Oracle WebLogic Server Enterprise Edition
- Oracle WebLogic Suite
- Oracle Internet Application Server Standard Edition One
- Oracle Internet Application Server Standard Edition
- Oracle Internet Application Server Enterprise Edition