Microsoftは米国時間12月3日、エンタープライズセキュリティスイート「Stirling」こと「Forefront」ラインに2製品を追加した。「Forefront Threat Management Gateway 2010(TMG)」と「Forefront Unified Access Gateway 2010(UAG)」だ。
TMGの正式版は、12月3日時点で試用および購入が可能となっている。UAGは12月中旬に製造工程向けリリース(RTM)となり、正式版の一般提供は2010年初めの予定という。
Forefrontは、さまざまな製品を組み合わせたスイートだ。Microsoftは2009年、互換性と相互運用性の理由により、Forefrontを構成する複数のコンポーネントの提供を数カ月遅らせた。Microsoftの幹部が2009年春に認めていたように、そのロールアウトは2009年後半から2010年前半に延期されている。
TMGとUMGはエンドポイントの安全対策を目的とした製品だ。TMGはウェブブラウザの安全にフォーカスしたもので、UAGは従業員、提携先、ベンダーが遠隔から安全に社内の情報にアクセスできるようにするものだ。
TMGはMicrosoftの「ISA Server」の後継となり、URLフィルタリング、マルウェア対策、侵入保護などの技術を1つにした。URLフィルタリングを処理するのは、Microsoftがホスティングするクラウドベースの「Reputation Services」コンポーネントだ。これにあたりMicrosoftは、「Hotmail」「Internet Explorer」「Windows Live」、Brightcloud、M8e6、FutureSoftなど複数のソースから得たウェブドメインおよびページのリストを利用する。
UAGは、Microsoftの「Intelligent Application Gateway」の後継となる。Windowsクライアント/サーバの現行版に組み込まれている「DirectAccess」技術を支援、強化するものだ。
MicrosoftのForefront提供ロードマップは以下のようになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ