EMCジャパンは12月9日、データ重複除外バックアップソリューションの最新版「Avamar 5.0」と、同製品を搭載したアプライアンスサーバ「Avamar Data Store Gen3」を発表した。同日より販売を開始する。
Avamarでは重複除外の際、仮想マシンディスクフォーマット内の細かい差分データを発見するために有効な可変長のブロックデータを用いる。この手法では、データの区切りを固定せずに細分化するため、変更のあるブロックデータと変更のないブロックデータを効率よく見つけ出すことができる。そのため、データの移動量が最大99.8%削減でき、バックアップ時間を10分の1に短縮、ストレージ使用量も95%減少させることが可能だという。
Avamar 5.0では、VMwareの「VMware vCenter Server」との統合により、VMwareのバックアップが一元的に管理できるようになった。VMwareの仮想環境と仮想マシンを検出し、マシン同士のつながりやOSなど仮想マシンの特性を自動的に表示、その表示内容を基にAvamarのGUIから仮想マシンの重複除外バックアップを管理することができる。また、5.0ではMicrosoft SQL Server 2008やOracle 11gなど主要データベースのオンラインバックアップにも対応している。
同時に発表されたアプライアンスサーバのAvamar Data Store Gen3では、インテルXeon 5500シリーズを採用、従来製品と比較して消費電力が10%削減できる。また、これまで1テラバイトまたは2テラバイトだったストレージ容量をノードあたり最大3.3テラバイトまで増強し、システムあたり最大52.8テラバイトまで拡張できるようになった。さらに、ネットワークスイッチとNICを二重化したことで、ネットワークの単一障害点がなくなり、信頼性の向上につながったという。