日立システムアンドサービスは12月9日、企業向けにSNSやブログなどのソーシャルウェアの機能を提供する情報、知識共有基盤「InWeave(インウィーブ)」シリーズにおいて、定型フォーム機能や検索機能を強化した新バージョン「InWeave Collaboration Ver 2.5」と「InWeave Search Ver 2.5」を発表した。2009年12月11日より販売が開始される。
InWeave Collaborationでは、新たにブログの記事入力に定型フォームを設定する機能が追加される。これにより、営業日報やQ&Aなど、定型入力が必要な業務でのブログ利用が可能になる。また、管理者の承認を得た記事のみを公開することができる「記事承認機能」、ユーザー登録していない利用者に対して閲覧のみを可能とする「ゲスト公開機能」、アンケートを作成、公開し、回答結果を収集できる「アンケート機能」などをサポートする。
一方の、エンタープライズサーチ製品「InWeave Search」では、ファイルサーバ検索およびLotus Notes/Domino検索に対して、アクセス権の継承をサポートする。これにより、IDによるセキュリティを確保したうえで、企業内に存在するさまざまな種類の文書を横断的に検索することが可能になる。また検索対象として、InWeave Collaborationと、同社の文書管理システム「ラビニティ One」をサポートし、より広い範囲での横断検索が可能になるという。
InWeaver Collaborationには、SNS、ブログ、Wiki機能を統合した「Basic Edition」と、上記の機能に蓄積された機能の分析によるランキング機能や関連情報表示機能などを付加した「Standard Edition」が用意されている。価格は、100ユーザーまでの場合、Basic Editionが84万円(別途、年間保守料16万8000円)。Standard Editionが126万円(別途、年間保守料25万2000円)。InWeave Searchの価格が210万円(別途、年間保守料42万円)。
同社では、InWeave関連の製品とソリューションを合わせ、2012年度までに約10億円の販売を目標とする。