Microsoftが、クラウドコンピューティング市場に特化した新グループの設置を発表した。
Microsoftは米国時間12月8日、Server and Tools Business(STB)部門で「Windows Azure」グループと「Windows Server and Solutions」グループを統合し、Server and Cloud Division(SCD)を新たに設置すると発表した。
今回の動きは、11月に行われたWindows Azureクラウドプラットフォームのローンチに続くものだ。Windows Azureは2010年1月4日に正式サービスに切り替わり、同年2月に課金が開始される予定になっている。
「Azure Services Platform」はWindows Azureクラウドオペレーティングシステムをランタイムとして利用し、Microsoftのデータセンターでアプリケーションを稼働させる。
Windows Azure開発者チームのメンバーはブログへの8日の投稿で、「新組織が作られたのは、われわれが先進の開発プロジェクトというにとどまらず、Microsoftにとって重要な成長ビジネスへと移行したことの表れだ。今回の移行により、戦略に合わせて資源をうまく配置できる」と、述べている。
Windows Azure開発者チームは今後、MicrosoftのチーフソフトウェアアーキテクトであるRay Ozzie氏に報告を行うのでなく、Windows Azureプラットフォームの開発を助けたシニアバイスプレジデントAmitabh Srivastava氏に率いられる。MicrosoftによるとSrivastava氏は、STB部門担当プレジデントであるBob Muglia氏に報告を行うという。
Ozzie氏は今後も、Microsoftのクラウドならびにサービス戦略とソーシャルソフトウェアサービスに携わる、と同社は述べている。また、Ozzie氏は引き続き、同社の全般的な技術戦略および製品アーキテクチャも監督するという。
新部門は、サーバでのソフトウェアの幅広い利用を足がかりにして、クラウドコンピューティング分野にさらに堅固な地盤を築くことを目指す、Microsoftの取り組みの一環だ。クラウドコンピューティング分野において同社は、IBM、Hewlett-Packard(HP)、Sun Microsystemsなどの企業と競争している。
「『Windows Server』、Windows Azure、『SQL Server』『SQL Azure』『Visual Studio』『System Center』はともに、顧客が現行の投資を拡大して社内の業務用ソリューションとクラウドソリューションが統合された将来を実現させるのを支援する。これからはSCDがそうした取り組みの中心になる」と、Windows Server Divisionのメンバーはチームブログへの投稿の中で述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ