#7:プリインストール
これによって、トップの座に君臨するものを簡単に引き下ろすことができるだろう。いくつかの企業(例えばSystem76)は、Linuxをプリインストールしたソリューションを提供している。プリインストールよりもLinuxの認知度を上げることのできるものがあるとすれば、教えてもらいたいと思うほどだ。プリインストールされたOSは、ユーザーに実際に使ってもらえるようになる。もちろん、他のOSをインストールするということは、意思さえあれば誰にでも可能(そして十分なIQがあれば--しかもそのレベルは、テレビドラマの『Big Bang Theory』に出てくる天才Sheldon Cooperほど高くなくてもよい)であるものの、実際にそういったことを行う人は少ないはずである。
#8:サポート
これは一筋縄ではいかない。Windowsで問題が発生したのであれば、Microsoftのテックサポートに電話することができる(ただし、時間のかかる場合もあるということを覚悟する必要がある)。Linuxで問題が発生したのであれば、誰に電話をすればよいのだろうか?Ubuntuの場合、サポートパッケージを購入しているのであれば、Canonicalに電話することができる。SUSE Linux Enterpriseの場合、サポートパッケージを購入しているのであれば、Novellに電話することができる。Red Hatの場合、サポートパッケージを購入しているのであれば、Red Hatに電話することができる。しかし、新たなコンピュータを購入し、プリインストールされているWindowsを消去し、Linuxをインストールしたところで問題が発生したらどうなるのだろうか?たいていの場合、保証あるいはサポート契約は無効になったと告げられるはずだ。PCメーカーはLinux OSのサポートを学ぶ必要がある。
#9:ソフトウェアのインストール
まず最初に、この点はUbuntu Software Center(USC)によって最終的に解決されるだろうということを述べておきたい。しかし今のところ、USCが存在しないものとして話を続ける。Windows上にアプリケーションをインストールするには、インストーラをダウンロードし、そのファイルをダブルクリックするだけでよい。一方、Linux上にアプリケーションをインストールするには、Synapticといったツールでアプリケーションを検索し、インストール対象としてマークし、変更を適用(Apply)することになる。そして、Applyボタンをクリックした後は、すべての依存関係に問題がないことを祈るしかない。また、必要とするソフトウェアをSynaptic(あるいはあなたが使用しているツール)で見つけることができなかった場合、該当ソフトウェアが格納されているリポジトリを追加する必要がある。筆者は、ソフトウェアのインストールという分野におけるLinuxのこれまでの進歩(例えばSynapticやUbuntu Software Centerといったツールの登場)に大いに感心している。ユーザーは将来的に、単独のファイルをダウンロードし、ダブルクリックするだけでインストールできるようになるはずだ。