ニコン、Oracle Database 11gで原価計算システムを刷新--データ圧縮技術で性能確保

ZDNet Japan Staff

2009-12-16 17:17

 日本オラクルは12月16日、ニコンがオラクルのデータベース製品「Oracle Database 11g」「Oracle Advanced Compression」「Oracle Partitioning」を導入し、原価計算システムの刷新を行ったと発表した。

 ニコンではこれまで、高い処理性能と信頼性の確保を理由にホストコンピュータ上で稼動する原価計算システムの運用を継続してきたという。今回の刷新にあたっては、複雑化したシステムの整備と業務効率の向上を目的とし、2007年ごろから検討を開始した。

 原価計算システムでは、ニコンの全事業に関連する大量のデータを処理し、一定時間で結果を算出する必要がある。そのため、Oracle Databaseと合わせてDBパーティショニング機能を提供する「Oracle Partitioning」と、データ圧縮機能を持つ「Oracle Advanced Compression」とを活用することで、データベース処理性能の向上を実現したという。特に、Oracle Advanced Compressionについては、データ容量を4分の1に削減し、ディスクI/Oを減らすことによって性能の向上に大きく貢献したという。

 新システムでは、サーバとして富士通製の「SPARC Enterprise M4000」、ストレージとして「ETERNUS4000モデル500」を、Oracle Database 11gと組み合わせて採用している。2009年4月より本格稼動を開始しているという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]