グリーは運営するSNS「GREE」のコンテンツ配信サービス向け配信基盤に、アカマイのウェブサイト配信ソリューション「Dynamic Site Delivery」を採用、本格稼働を開始した。アカマイが12月25日に発表した。
会員数1512万人(9月末現在)を抱えるGREEは、会員数の飛躍的増加とともにコンテンツの多様化が進むことで、サーバ負荷の増大や24時間365日の安定稼働が継続的な課題となっており、いくつかの負荷分散サービスを導入していたという。
グリーの井上正樹氏(プラットフォーム開発部リーダー)によると、GREEで提供される「“クリノッペ”や“ハコニワ”といったソーシャルアプリケーションは、イベントの盛り上がりによって通常時を大きく上回る配信がよく発生する」という。当初は自社環境で配信していたが、「ピークに合わせた環境構築は投資コストが高く、また規模が大きくなるにつれ、調達スピードを要するようになっていた」(井上氏)としている。
そうした課題からグリーはアカマイのDynamic Site Deliveryを選択している。導入には「配信プラットフォームの機能、性能、オリジンサーバのオフロードが課題事項となっていたが、Dynamic Site Deliveryでは問題なく、計画通りに導入開始から数カ月で本格導入となっている」(井上氏)という。