富士通グループ、PCログインに特化した手のひら静脈認証装置を1万円台で提供

ZDNet Japan Staff

2010-01-05 13:00

 富士通フロンテックと富士通は1月5日、非接触型手のひら静脈認証装置の新製品「PalmSecure-LT」を発表した。PCログイン機能に特化することで、1万円台という低価格を実現した。

 同製品は、利用頻度の高いPCログインシステムにおいて、高いセキュリティ環境をより広く簡単に利用してもらうために開発したもの。PalmSecure-LTと組み合わせて利用するPCログイン関連製品として、スタンドアロン型、サーバ型の両方に対応するPCログインソフトウェア「SMARTACCESS/ Premium」と認証データを一元管理するアプライアンスサーバ「Secure Login Box」、また、同じくスタンドアロン型、サーバ型の両方に対応するPCログインソフトウェア製品の「PalmSecure LOGONDIRECTOR」も用意した。

PalmSecure PalmSecure-LT マウスタイプセンサ型

 PalmSecure-LTの価格は、スタンダードセンサ型が1万7500円から、マウスタイプセンサ型が1万9500円から(いずれも税別)。1月5日より販売を開始し、15日からの出荷を予定している。また、PalmSecure LOGONDIRECTORは2月末の出荷を、SMARTACCESS/PremiumおよびSecure Login BOXは6月末の出荷を予定している。

 両社ではさらに、現行のPalmSecure製品の機能も拡張した。これにより、1:1000の認証を高速で実現でき、認証者のIDカードやパスワードを併用することなく手をかざすだけで認証ができるようになるという。手ぶら認証時には、登録件数の増加に伴って他人受入率が増加するが、「新しい認証アルゴリズムを開発することで、1:1000認証時においても高セキュリティ性を確保した」と両社。1:1000認証は理論上、登録データとの照合を1000回行うことになるが、ユーザーにストレスを感じさせることなく使ってもらうため、認証精度の改善と同時に認証速度も向上させたとしている。

 両社は、非接触型手のひら静脈認証装置を2005年よりグローバルに提供してきた。今回の新製品投入と機能拡張により、富士通グループ全体で今後3年間で100億円の売上を目指すとしている。

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