#6:クラウド内のデータセンター
「SQL Azure」を利用することで、企業はデータセンターを運営していくための面倒なことも、厄介事も、コストも気にすることなく、エンタープライズ規模のデータセンターが持つすべてのメリットを享受できるようになる。バックアップコピーの冗長化や自動フェールオーバなどによって、高い可用性と信頼性を得ることができるわけだ。これによって、データを自らでバックアップする際の心配事や手間からも解放されることになる。
SQL AzureはSQL Serverと同じ方式(テーブルやインデックス、ビューの形式が同じである)でデータを格納するリレーショナルデータベースモデルであるため、Windowsのデータベース管理者にとっては馴染み深いものだろう。ただし、SQL Azure Serverはより高い柔軟性を実現するために複数の物理コンピュータ上に分散配置されている。SQL AzureとSQL Serverの違いについては、「Similarities and Differences - SQL Azure vs. SQL Server」(類似点と相違点--SQL Azure vs. SQL Server)を参考にしてほしい。
#7:サポートのリソースが豊富である
Azureでは他のWindowsプラットフォームと同様に、馴染みのあるツールやテクノロジが使われているため、Microsoft社内でしっかり確立されているサポート体制や、同社が提供しているTechNetやMSDNといったリソースに加えて、Microsoft社外にあるWindows開発者の巨大なエコシステムも利用することができる。つまり、疑問や問題が出てきた際には、いつでも誰かの支援を仰ぐことができるというわけである。
#8:相互運用性に優れている
Azureでは、自社内で運用しているアプリケーションからクラウドのデータベースサービスやストレージサービスを利用するようなハイブリッドアプリケーションも開発することができる。また、Azureのコミュニケーションサービスは、クラウドアプリケーションと自社内で運用しているアプリケーションとの間の接続に加えて、携帯機器との間の接続もサポートしている。
AzureはHTTPやXML、SOAP、RESTを始めとするオープン規格やインターネットプロトコルをサポートしている。また、JavaやPHP、Rubyで記述されているアプリケーション向けのSDKがあり、「Windows Azure Tools for Eclipse」も用意されている。