MS、「Bing」利用者のIPアドレス保持期間を6カ月に短縮へ

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:湯本牧子、高森郁哉 2010年01月20日 13時57分

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 Microsoftは、欧州委員会による新たな規制に従うとともに、同社にとって最大のライバルに圧力をかける意図から、検索クエリに関連付けられたIPアドレスを保持する期間を現在の18カ月から6カ月に短縮する計画だ。

 Microsoftの「Bing」ではすでに、検索クエリを実行した直後に利用者のIPアドレスが匿名化されるが、同社は、インターネットプライバシーに関する欧州委員会の新規制に従うため、IPアドレスを6カ月後に完全に消去する予定だ。ただしMicrosoftは、今後1年から1年半にかけて新方針を公開していくと述べた

 Googleは、IPアドレスを9カ月後に匿名化し、18カ月後に消去しているが、クリック詐欺やスパムから検索結果と広告を保護するために必要な措置だと説明している。

 Microsoftによる今回の決定は、欧州委員会の諮問機関Article 29 Working Partyが定めたガイドラインを受けたものだが、Googleにこのガイドラインに従う意向があるのかどうかは不明だ。Bloombergは、Googleで国際プライバシー担当弁護士を務めるPeter Fleischer氏の言葉を引用し、近い将来に変更がないことを同氏が示唆したと報じた。「われわれは、データを使用して当社のサービスとセキュリティ対策の双方をユーザーのために改善するとともに、ユーザーのプライバシーを保護するよう努めており、当社のログ保持に関する現在のポリシーが責任あるバランスを示していることを今まで通り確信している」(Fleischer氏)。この件についてGoogle関係者により詳しい情報を求めたが、これまで返答は得られていない。

 だが、Microsoftの動きは、「プライバシー」という検索業界にとっての新たな競争の局面を拡大する可能性がある。Googleなど複数の企業に対する最近のサイバー攻撃はすでに、Googleをはじめとする検索企業各社によって保管された個人情報が、こうした情報を違法に悪用し得る攻撃者らに対して実際どの程度安全なのか、という疑問を投げかけている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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