導入を容易にして中堅を開拓、市場拡大を目指す
Cloud Platform Suiteの希望小売価格(いずれも税別)は、スタンダードパッケージが871万円から、エンタープライズパッケージは3880万円から、データセンターパッケージは2億5000万円から。スタンダードパッケージとデータセンターパッケージは2月下旬、エンタープライズパッケ−ジは4月以降、それぞれ出荷開始する。
販売についてNECでは当初、Cloud Platform Suiteの「3分の2はスタンダードパッケージ、残りの半分強はエンタープライズパッケージ、次いでデータセンターパッケージとの比率になる」(NEC 企業ネットワークソリューション事業本部長の保坂岳深氏)とみており、今後1年間で300セット、およそ100億円の売上げを見込んでいる。海外向けには、まず通信事業者向けにデータセンターパッケージから出荷していく予定だ。
庄司氏はCloud Platform Suiteについて、「企業が生き残りをかけて進化しようとする際のITネットワークシステム構築で、これまでの延長線上に留まり、なかなか新しい一歩に踏み出せないような場合、新たな段階に入れるように支援できる製品にしていきたい」と話す。
NECはパッケージ形式を採用することで導入を容易にし、中堅企業向けにも新市場を開拓していく意向。これを起爆剤にクラウド関連事業の一層の成長を図る。2011年にはネットワーク仮想化によるコスト削減を主題に、機器の集約と統合が可能なプログラマブルフロースイッチを投入、機器コストの半減化、消費電力の4割削減を目指し、2012年には業務システムとの融合を目標に、論理システムの切り出しや業務システム連携テンプレートなどを整える意向だ。