大三川氏は、クラウドサービスを提供する事業者や、データセンターの仮想化サービスを対象に提供していく考えを示している。
トレンドマイクロによれば、クラウドサービスを利用しようという企業が最も懸念していることはセキュリティ問題。大三川氏はこうした懸念に応えるためにセキュリティ対策の必要性を訴える。
トレンドマイクロ マーケティング本部長 九里禎久氏は、従来のエージェント型のセキュリティソリューションは特定のプラットフォームに限定されていたり、仮想サーバは別製品での対応になっていたりといった課題があったが、Deep Securityでは1つのソリューションですべてをカバーできると、そのメリットを強調する。
Deep Securityが対応するOSは、エージェントがWindows 2000、XP、Vista、7、Server 2003、Server 2008、Server 2008 R2。加えて、Solaris 8/9/10 on SPARC/10 on x86、Red Hat 3/4/5、HP-UX11i/AIX 5.3。仮想化環境はVMware ESX Server、Hyper-V、Xenなどの仮想化プラットフォームのゲストOS。Virtual ApplianceはVMware vSphere 4。管理ツールの「Deep Securityマネージャ」はWindows 2003および2008に対応する。
価格はエージェントが1サーバあたり8万4000円、Virtual Applianceが1CPUソケットあたり23万円、Deep Securityマネージャが1管理サーバあたり237万5000円となっている。SIerなどのパートナー経由での販売のほか、データセンターに提供し、そのサービスとして提供される形態が考えられている。
現時点のバージョンは7.0だが、今年度後半には7.5をリリースする予定。今後はトレンドマイクロの技術と組み合わせ、ウイルス対策機能なども追加して、さらにセキュリティ機能を強化していく考えだ。