少なくとも夢見る価値はある?--2010年こそ読みたい、オープンソースにまつわるニュース10選 - (page 3)

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2010-01-26 07:00

#7:最もセキュアなOSはLinux--ついに実証される

 実際にこのようなニュースが世の中を席巻し、もう1つの巨大企業の顔に浮かんでいる独善的な笑顔を打ち砕くことができれば、「昔からそう言っていたじゃないか!」と言う機会を待っていたオープンソースコミュニティーは、勝利の美酒に酔いしれることになるだろう。現在に至るまで、問題はただ1つ、誰を信じてよいのかということである。企業が何らかの調査結果を発表した場合、その調査結果によって当の企業に何らかの利益が生じるのであれば、調査結果自体を信じることなどできるだろうか?それは無理というものだろう。さらに、そういった偏りをチェックできるような手法を実際に考え出せた人もいないのである。しかし、そのうちに誰かがそういったチェック手法を考え出す日がやってくるだろう。その時には、Jobs氏を挑発することになる(上記6番を参照)か、あるいはオープンソースコミュニティーが設計を大きく見直さざるを得なくなるかのいずれかになるだろう。幸いなことに、優れた開発チームが徹夜すれば(それとマウンテンデューが数箱あれば)、まったく新しいセキュリティレイヤを作り上げることだってできるはずだ。

#8:Steve Ballmer氏、自宅ではLinuxを愛用

 想像してみてほしい。Linuxを使用しているところをスクープされたBallmer氏が降参するかのように両手を挙げ、その脇から脂汗をしたたらせている姿を--そして(コンピュータ業界において)Windowsにひれ伏してきたユーザーが皆、そのニュースを見て打ちひしがれている姿を。こういったニュースが出てきたとしたら、Microsoftはどのようなフォローをするだろうか?ひょっとしたら翌日には、「Steve Ballmer氏、Linuxのコードを解析し、そのセキュリティと信頼性の秘密を発見--Windows 8で実装予定」というニュースが流れているかもしれない。

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