ヤマト運輸、第7世代システムに300億円投資--木川社長、IT投資ためらわない - (page 2)

日高彰

2010-01-29 19:14

 2月1日開始の宅急便受取指定サービスは、同社が提供する送り状発行ソフト(法人向けは「B2」、個人向けは「C2」)や営業所店頭のキオスク端末「ネコピット」を使用して送り状を発行した荷物と、荷主とヤマト運輸の間でのデータベース連携によって発送された荷物が対象。これらの荷物がクロネコメンバーズ会員向けに発送されると、配達前にメールで配達予定時間帯が通知される。

メールで通知が来るので、1回目の配達前に時間帯や受取方法を変更できる(クリックで拡大画像を表示) メールで通知が来るので、1回目の配達前に時間帯や受取方法を変更できる(クリックで拡大画像を表示)
営業所に設置されているキオスク端末「ネコピット」。百貨店やショッピングモール、羽田空港、成田空港、東京駅などに設置場所を広げている 営業所に設置されているキオスク端末「ネコピット」。百貨店やショッピングモール、羽田空港、成田空港、東京駅などに設置場所を広げている

 配達希望日時が荷主によって指定されている場合も、荷物を受け取る会員は自分の都合にあわせて配達時間帯や受取方法を変更できるのが特徴。日中留守にしている単身世帯などでは、近隣の宅急便取扱コンビニエンスストアに荷物を転送するように指定し、深夜に受け取ることができる。また、家族間でもプライバシーを保ちたい荷物については、自宅に届く前に最寄りの営業所留めに指定するといったことも可能になる。

 このようなサービスの導入により、荷物を待つ顧客のストレスを解消するとともに、遅延や事故の防止を図る。また、通信販売業者などの荷主のサービス向上にもつながる。現状、個人から出される荷物の多くは手書きの送り状が使われているため、C2やネコピット、その他送り状サービスの利用促進を図ると同時に、将来的には手書き送り状を何らかの方法でデジタルデータ化することも検討する。

ドライバーの携帯端末も刷新、「軒先クラウド」対応に

 サービスドライバーが携行する携帯情報端末「ポータブル・ポス」も新システムにあわせて更新する。

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