日本のIT市場予測:2009年度に引き続き2010年度も縮小、本格回復は2013年度に

片山博之(ガートナー ジャパン)

2010-02-04 17:00

ガートナー

 日本のユーザー企業における2009年11月時点のIT投資動向調査によると、2010年度もIT投資の減少傾向がかなり強いことが判明した。景気の回復が2010年度に始まり、2011年度から2012年度にかけて本格化するとしても、過去の日本企業の投資姿勢をかんがみると、日本におけるIT市場の本格回復は2013年度以降になる可能性が高い。

概要

 ガートナー ITデマンド・リサーチの2009年11月調査によると、日本企業のIT投資意欲は依然として低く、2009年度のIT投資Trend Index(備考1参照)はマイナス0.35、2010年度には若干改善するもののマイナス0.20と、2010年度に至っても投資意欲の回復が見込めないことが判明した。日本のIT市場規模(日本に拠点を置く法人のIT予算総額)(備考2参照)ベースでは、2009年度は前年度比マイナス5.2%、2010年度はマイナス1.2%と、2009年度に約1兆円強縮小した市場が2010年度はさらに縮小するとみている。さらに、仮に2010年度に経済成長率が1%半ばまで回復し、2011年度以降に2%代まで回復するとしても、日本のIT市場規模が前年度比で2%以上の成長を開始するのは2013年度以降であるとみている。

(ガートナー 片山博之氏による戦略分析の全文は、「日本のIT市場予測:2009年度に引き続き2010年度も縮小、本格回復は2013年度に」)

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