中国のLenovoは、2010年度第3四半期(2009年10-12月期)の決算を発表した。中国および米国における好調なPC販売を受けて増益を記録している。
Lenovoは2010年第3四半期に9900万ドルの営業利益を記録し、この額は前期比で倍となっている。売上高は48億ドルとなり、前年同期比で33%増となった。
また、同社の世界PC市場におけるシェアは9%となり、これまでで最高のシェアを確保したと発表されている。同社は声明を出し、経費削減とサプライチェーンにおける「Lean Six Sigma」の実践によるコスト圧縮で営業効率の向上が実現したと述べている。
今回発表された決算は、LenovoがIBMのPC事業買収以来、急成長を遂げるPCメーカーとして台頭してきたことを示すものともなっている。
決算数値からは、以下のような特徴を挙げることができる。
- 2010年第3四半期中の中国での売り上げは23億ドルとなっており、前年同期比で45%増を記録した。中国は、同社の世界全体の売り上げの47%を占めている。
- ロシア、アジア太平洋地域、中東などのエマージング市場においては、8億5700万ドルの売り上げが記録され、前年同期比で53%増となった。
- 米国、欧州、オーストラリアなどの成熟市場において、同社の2010年第3四半期の売り上げは17億ドルを記録し、前年同期比で13%増となった。成熟市場での売り上げは、同社全体の35%を占めている。
- ノートPCの売り上げは30億ドルに達し、前年同期比で46%増となった。「Windows 7」の発売と「IdeaPad」を始めとするコンシューマー向け製品ラインが、売り上げの増加につながったと説明されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ