3.「紙ナプキンの裏」のスケッチ
Dan Roam氏は、ベストセラーとなった著書「Back of the Napkin」(紙ナプキンの裏)で、簡単な絵が問題解決やアイデアの売り込みの助けになるということを、多くの企業やプロフェッショナルに納得させることに成功した。しかし、それらの絵を標準的なビジネスプロセスやコミュニケーションに組み込むことは、実はそう簡単ではない。白板にそれらの絵を描くことは簡単だが、もしそれをやりとりしたいとなれば、まずその白板の写真を撮る必要がある。iPadなどに始めから組み込まれている描画ツールを使えば、簡単な絵を描いてそれを電子的にやりとりすることは、ずっと簡単になるだろう。
2.小規模プレゼンテーション
プロジェクターやスライドによるプレゼンテーションは、特に大きなミーティングではすでに定着しているが、同じ種類の強力な視覚効果をより小さな打ち合わせで利用することもでき、それは1対1のものでさえ可能だ。タブレットコンピュータがあれば、従業員が別の従業員のオフィスに行き、パワーポイントファイルや「紙ナプキンの裏」スケッチ、一連の画像、開発サーバ上のいくつかの製品モックアップなどを簡単に見せるということもできる。この種の伝達方法は、アイデアの共有の合理化やイノベーションの加速に役立つ場合がある。これらのことはラップトップPCでも可能だが、タブレット端末の薄さは、持ち運びやすさや見せ方の面で有利だ。
1.会議室コンピューティング
最近、多くの企業の会議室では、部屋に入ってきて席に着くと、まずテーブルの上に自分のスマートフォンを置く、という光景がよく見られる。スマートフォンは、会議の最中でもつながった状態を維持し、短いメッセージを送ったり、情報を調べたりする手段として認知された。ただスマートフォンでは、打ち合わせの最中に、自分が見つけた情報を他の参加者と簡単に共有することは難しい。これは、スマートフォンの画面が小さいからだ。
これが、タブレットコンピューターが会議室でよく使われるPCになり得る理由だ。打ち合わせ中に、必要な文書や電子メール、画像、イラストなどにアクセスする手段として、タブレットPCを使うことができる。発表者は打ち合わせの前にPowerPointファイルを配っておき、参加者は打ち合わせ中に自分のタブレット端末からそのPPTファイルにアクセスしたり、そこに自分のメモを書き込むということもできる。また、打ち合わせ中に他の人と情報を共有したければ、データをスクリーン上に出してそのタブレットPCを反対に向けるだけででいい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ