仕事に最適なツールは情報伝達の「速さ」と「公開範囲」で考える - (page 2)

後藤康成

2010-02-23 16:48

・Eメール(電子メール)

 今やEメールは企業内外の中心的なメッセージ伝達手段となっており、電話、FAXと並ぶコミュニケーション手段となっている。既にEメールがコミュニケーションのライフラインとなっている企業も多い。メールアドレスは電話番号と同じように世界中にユニークなアドレスである。このメールアドレスがあれば基本的に誰とでも情報交換が可能となっている。さらに企業ドメインの場合多くが「CO.JPドメイン」となっており、そのドメインのメールアドレスを持つ人が、企業に所属していることを相手に暗示している。

・インスタントメッセンジャー(IM)

 一般に「チャット」「メッセンジャー」などとも呼ばれ、企業内外とのリアルタイムコミュニケーションを可能にする。古くは「ICQ」から、YahooやGoogle、Microsoftなどがコンシューマー向けのIMを提供している。企業向けの製品もあり、その場合はユーザーの在席情報(プレゼンス)確認といった形でも利用される。さらにはファイルの受け渡しも簡単にできることから利便性が高いが、企業利用を前提としていないものにはセキュリティ面などでの問題もあり、その導入にはメリットとデメリットがある。

・VoIP

 VoIPとはVoice over Internet Protocolの略であり、ネットを介した音声通信手段である。ブロードバンドの普及と音声の効果的な圧縮技術との普及により「IP電話」を採用している企業も多くなっている。VoIPの企業ユースとしてはIP電話が一般的であろう。通常の電話回線ではなく、LAN回線を専用のIP電話機に接続し電話回線として利用する。

 IP電話のメリットは国内キャリアの電話網に比べ通信コストが圧倒的に安いことに尽きる。さらにはネット通信可能であれば、通信距離に関わらず料金が変わらない。つまり国内遠距離通話でも、国際電話でも料金を気にする必要がない。さらにはマイクとスピーカーさえついていればPCを電話機代わりに利用でき、複数拠点間でのテレフォンカンファレンスも可能である。

・ブログ、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)

 2005年ごろから個人向けサービスとしてブログやSNSが流行したことから、企業においても情報発信のプラットフォームとして社内ブログや社内SNSを利用しているケースがある。エントリしたメッセージの検索性が高く、恒久的に読まれる点がメールとは異なる点である。社内SNSは、部門を超えた人と人のコミュニケーションにより新たなる社内の人脈構築を意図して導入される。

 ブログは投稿されたメッセージ(エントリ)に対してコメントをつけることにより双方向のコミュニケーションができる。さらにエントリのURLはパーマリンク(恒久的なURL)として保存されているので、他のブログエントリやメールなどからそのURLを示すことにより、対象のエントリが参照される。

・グループウェア

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