プロジェクト運営でミスを避けるための10の方法 - (page 3)

文:Alan Norton 翻訳校正:石橋啓一郎

2010-03-03 07:00

10.第三者と再びテストを行う

 少なくとも1人の、ベータテストに集中できる経験豊かな人物を見つける。彼らは間違いなく、そのシステムをあなたが思っても見なかった方法で使ってみせ、見過ごしていたミスを見つけてくれるだろう。

 この最終的な品質保証のための作業の機会を逃したり、大急ぎでやったりしてはならない。これは普通、問題を正せる最後のチャンスだ。一度ひどいソフトウェアをリリースしたり、致命的なバグを残したシステムを稼働させたりしてしまえば、企業のイメージは失墜し、回復には何年もかかるだろう。

最後に

 私が自分のキャリアの最初の頃に学んだもっとも重要な教訓の1つに、ミスは誰かにそれを知られるまではミスではない、ということがある。若くて経験もない駆け出しに過ぎなかった時代に、私はあるTandemのPC上のシステムファイルをいくつか誤って消してしまった。これは大惨事になりかねない問題だった。しかし私は、消してしまったファイルを特定し、それを別のTandemのPCからコピーするだけのセンスと問題解決能力は持っていた。

 私は、あと一歩で大惨事だったこの事故について、今このときまで誰にも話したことはない。これは当然のことかも知れないが、ばれていないミスは秘密にしておくべきだ。馬鹿げたミスをしたことを他人に話しても、得るものはほとんどない。イメージに影響するかもしれないし、キャリアに傷が付く可能性もある。

 この記事で紹介した先を見越したヒントが、上司や同僚、ユーザーたちに知られては困る恥ずかしいミスを犯すのを避けるために、役立つことを願っている。もし、のっぴきならない状況に追い込まれたら、Calvin Sun氏が書いた記事、「10 things you should do if you make a big mistake」(大きなミスを犯したときにすべき10のこと)を読んだ方がいいかもしれない。

 私はミスを犯すたびに、大きなことを学んできたが、始めからミスを犯さなければもっとよかったと思っている。

参考資料

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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