編集部からのお知らせ
宇宙ビジネスの記事まとめダウンロード
記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」

「クラウドはパートナーにも大きなチャンス」--IBM、パナソニックや東京工科大の事例を披露

大川淳

2010-03-03 16:57

 日本IBMが2月24日に開催した「IBM SMARTER PLANET SEMINAR 2010」では、IBMのクラウド先進事例も紹介され、米IBM、ISV&デベロッパー事業推進 戦略/先進ビジネス部長のDave Mitchell氏と、東京工科大学、コンピュータサイエンス学部教授の田胡和哉氏が登壇した。

パナソニックは30万人規模で「LotusLive」導入

 Mitchell氏が最初に紹介したのは、パナソニック向けの事例だ。IBMは、これまでで最大規模の企業向けクラウドコンピューティングを同社に提供した。

 パナソニックは2018年までに、エレクトロニクス業界で一番の「環境革新企業」になることを目指すとともに、各地の拠点同士がネットワーク化し、地球規模での最適性を追求するグローバルネットワーク経営や、ITによる一層の競争力強化などを目標としているという。

Dave Mitchell氏 米IBM、ISV&デベロッパー事業推進 戦略/先進ビジネス部長のDave Mitchell氏

 そのパナソニックに対して、IBMは「LotusLive」を提供した。「LotusLive」は、「ウェブ会議」「ソーシャルネットワーク型コラボレーション」「メール&スケジュール」などで構成されるパブリッククラウドサービスだ。パナソニックは、社内でのウェブ会議、ファイル共有、インスタントメッセージング、プロジェクト管理などに「LotusLive」を使い、グローバルで約30万人の従業員が利用している。同社は低コストで早期にクラウドを構築できたという。

 また、南アフリカにある金融事業者のNedbankの場合は、開発、テスト環境の改善、コスト削減、開発期間の短縮などを目標としていた。しかし、クラウド導入以前は、単一のテストには平均で2週間、システム配備に6~8週間ほどを要するなどの課題を抱えていたという。同社は対処策として、プライベートクラウドを容易に導入できるソリューション「IBM CloudBurst」を用いることにした。その結果、プロビジョニングは2週間から2時間に短縮され、全体としては1週間で環境の設定が完了したという。

 Mitchell氏は「クラウドは、2012年には660億ドルの市場規模に成長するとの観測があり、パートナーにも大きなチャンスがある」と指摘する。IBMはパートナーを後押しするため「Develop」「Deliver」「Go to Market」を柱とする「SaaS Partner Program」を用意しているという。

 「Develop」では、IBMがテスト用クラウドやイノベーションセンターを設け、同社と共にクラウド事業に着手したいパートナーに対し、クラウド上でのソリューション開発を支援する体制を整えている。今のところベータ版だが、2、3カ月後には本格運用される予定という。

 「Deliver」は、利用費についてのハードルを低く抑えることを可能にするもので、クラウドで利用できるソフトの課金制度を、時間単位、月単位、さらに利用形態によっては永久ライセンスとして適用するものだという。「パートナーは、事業の状況、段階に応じ、自由にこれらを選択できる。非常に柔軟性に富んだ、リスクの低い料金体系」(Mitchell氏)だという。

 「Go to Market」の点では、「SaaS Community」を設け、門戸を開放している。ここでは、仮想的なイベントや、クラウドでできることの青写真などが用意され、クラウドのなかで興味のある要素について、学び、検討することができる。さらに、IBMの製品、サービスを選択することが決まれば、「SaaS Speciaity」という制度があり、サービスの市場投入に向け、IBMの支援を受けられるとした。

プログラミング学習にクラウドを活用する東京工科大

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    MITスローン編著、経営層向けガイド「AIと機械学習の重要性」日本語版

  2. クラウドコンピューティング

    AWS提供! 機械学習でビジネスの成功を掴むためのエグゼクティブ向けプレイブック

  3. クラウドコンピューティング

    DX実現の鍵は「深層学習を用いたアプリ開発の高度化」 最適な導入アプローチをIDCが提言

  4. セキュリティ

    ランサムウェアを阻止するための10のベストプラクティス、エンドポイント保護編

  5. セキュリティ

    テレワークで急増、リモートデスクトップ経由のサイバー脅威、実態と対策とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]