BPMでも同じことが起こった。Software AGがまずこのコンセプトについて声を上げ、OracleやIBMなどが次々とBPM市場に参入してきた。今回われわれが発表したコラボレーションツール「ARISalign」も、1年前にコンセプトを発表していたものだが、その後IBMも同様の動きをしている。市場に最初に参入するというのは、その分野で一番になるためにも大切なことなのだ。
--ヨーロッパにおけるBPM市場はどう発展していくと思うか。
市場の発展は早くはないが、最近では新しいアプリケーションを導入する方法としてBPMを利用するケースが見受けられるようになった。BPMは新しいアプリケーションを開発する際に柔軟性を提供できるため、今後はプロセス駆動型アプリケーションが多く出てくることになるだろう。
--日本やアジア市場をどう見ているか。
アジア市場は非常に幅広くて多様性に富んだ市場だ。一部アーリーアダプターもいる。日本市場については、Software AGにとって古くからの顧客であるメインフレーム向けのAdabasやNaturalのユーザーが多い市場といえるだろう。
--Software AGでは今後も数年に一度は大型買収を行うとしているが、どのような技術を買収で入手したいと考えているのか。
買収について詳細は話せないが、今興味があるのはデータマネジメント分野だ。これ以上は何も言えない。